初段:「基本の姿勢と動作の様式(基本の姿勢4つ、基本の動作8つ)を列記し、〇〇を説明しなさい」

参考:弓道教本一巻:60、61ページ

 

解答のコツ

基本の姿勢は、文章がほとんど変わらない。

文章は長く見えますが、どの文章でも共通して話している内容があります。それを先に覚えるようにしましょう。

「項を真っすぐに伸ばし、胸と肩を楽にする」という言葉は「立つ」「座る」で同様です。

 

基本の姿勢

立った姿勢、腰かけた姿勢、すわった姿勢、爪立って腰をおろした姿勢(跪坐)

 

基本の動作

立ち方、すわり方、歩き方、停止体の回り方、歩行中の回り方、座しての回り方、礼、揖

 

足、膝、項、目、耳、肩、口、気持ち、胸、

立った姿勢

両足をほどよく平行にそろえ、膝頭をしめて腰を据え、項を真っすぐに伸ばし、耳たぶが両肩におちるようにして口を軽く閉じ、心気を丹田におさめ、胸、肩を楽にして立つ。

重心は脚の土踏まずのやや前方に置く。両腕は自然とたれ、手に力を入れず、指を開かず、掌に小さなくぼみをもって両腿のやや前方におく。目づかいは正しく、目線は鼻頭を通して約4メートル先に注ぐ。

 

腰かけた姿勢

椅子になるべく深く腰をかけ、両足をほどよくそろえ、腰を据え、項を真っすぐに伸ばし、胸と肩を楽にする。両手に力を入れず、指を開かず、腿の上におき、肘を張らない。口は軽く閉じ、目づかいは正しく、目線は鼻頭を通して約3メートル先に注ぐ。

椅子にかけるときは、下坐からかけ、立つときも下坐から出るようにする

 

坐った姿勢(正座)

両足の拇指を重ね、両膝頭の間隔は、男子は約一拳、女子はなるべくつける。

腰を据え、上体を正しく保ち、項を真っすぐ伸ばし、心気を丹田におさめ、胸と肩を楽にする。肘は張らず、縮めず、手に智かrあを入れず、指を開かず腿の上に置く。

口は軽く閉じ、目は鼻頭を通して約二メートル先にそそぐ。

 

爪立って腰を下ろした姿勢(跪坐・蹲踞)

坐っての爪立った姿勢を跪坐という。跪坐では、片膝を生かす(掌一枚程度床から浮かす)が、物を持った方の膝を生かす。両手に物を持ったときは主たるものを持った方の膝を生かす。弓矢を両手に持ったときは、弓を持った方の膝を生かす。

生かすという言葉には、物を持った用具を体の一部と心得、生命が通っていることを意味している。足は双方そろい、踵が開かないようにつけ、爪先はなるべく体の内側に入れる。

両足を構えたまま爪立って膝をつかずして腰を下ろした姿勢を蹲踞という。

 

基本の動作

立ち方

坐った状態から立つ場合は、静かに気持ちを落ち着け、上体を正しく保ち、吸う息で腰を伸ばす。このとき、他の足の爪立て、息を吐いて少し静止し、吸う息で足を踏み出す。このとき、胴造りが崩れないように立ち、他方の足をそろえ、項を伸ばして息を吐く。

立つときは、腰を曲げて反動で立たないように注意する。十分に腰を切って体が上方に伸びるような気持ちで腰で立つように心がける。

 

坐り方

立った状態から坐るとき、吸う息にて右足を半足後方に引き、息を吐いて少し静止する。胴造りが崩れないように腰を沈め、後ろ方向に引いた足の膝頭を床につけつつ、腰を前方に送り込むように他方の足の膝頭をつける。

両拇指を重ね、静かに尻を両踵の上におき、息を吐く。このとき、上体を真っすぐに伸ばすように心がける。

 

跪坐

坐って両膝頭をそろえ、踵をつけ爪立った姿勢となり、主たる物を持った方の膝を生かす。

 

歩き方

胴造りを崩さずに、腰を軸として体を送るようにして、膝を曲げずに足の裏が見えないように歩く。滑らかにかつ静かに呼吸に合わせて上体を運ぶように意識する。体格によって多少異なるが、男子は2メートルをおよそ散歩半で女子は四歩半で歩くのがよい。執り弓の姿勢で弓の末弭がつかないように床上10センチ位の高さで保つ。

 

停止体の回り方

立ったまま停止している状態で向きを変える場合は、目的の方向に意を注ぎ、腰を回しつつ向きを変えようとする。足のつま先は、向きを変えようとする足のつま先に他方の足を直角にT字形にかけ、ついでに両足をそろえる。

後方に回る場合は、左足を右足の爪先に直角にT字形にかけ、ついで右足を左足の踵に直角にT字になるようにかけ、左足を右足にそろえる。

 

歩行中の回り方

歩行中に右に向きを変えるときは、左足を踏みすえ、右足の向きを変える方向に小足にしてL字形に踏み出し、左足を右足を同じ方向にそろえて進む。左に向きを変えるときはその反対に行う。

歩行中に向きを変えるときは、T字形にならないように注意する。歩行中も回るときも、足だけではなく腰を回す気持ちで回る。

 

坐しての回り方(開き足)

跪坐の姿勢から、吸う息で腰を真っすぐに伸ばし息を吐く。ついで回る方向に意を注ぎ、息を吸いつつ腰を回しながら、左に回るときは右ひざを左の膝頭に90度に運び(両膝がなるべく離れないように)、ついで右踵に尻をつけるように腰を深く回して向きを変える。

これに伴って、左足は自然に右足に寄り跪坐との構えをとって、息を吐く。すなわち吸う息一息で回る。右に向きを変えるときは、その反対に運ぶ。これを、「開き足」という。

回るときは胴造りが崩れないよう、かつ腰で回るようにする。両足の角度はできるだけ九十度の角度にする。身体の柔軟性が低い場合でも、少なくとも足の指先は九十度の線上にあること。

 

礼は上体を屈する動作である。礼は相手に対して恭敬、親合いの心を形に表すことである。深い教養が表に現れ、威儀があって典雅な動作であることが肝要である。礼には、坐礼、立礼の二つの様式がある。

坐礼

深い礼の場合は、背筋を正しく伸ばし、上体を屈しながら両手は腿の両脇におろし、腿を沿うて前方に運び、指先に膝頭を並べて床につけて、上体を屈む。両手の拇指頭と人差し指の間に鼻頭がくるような気持ちにする。礼が終わったら、静かに上体を起こし、両手も体に沿って元の位置に戻す。礼は呼吸に合わせて行うようにし、吸う息で体を屈して、屈したまま息を吐き、吸う息で体を起こす。これを三息という。

上体を倒すときは、腰を軸にして運ぶ。また、上体と両手は同時に運ぶようにする。

弓矢を持った場合は、弓を持った方の手を動かさず、前述のとおりに行う。立った場合の深い礼は、腰を軸にして両手の指先が両膝頭にくるまで上体を屈するようにする。いずれの場合も呼吸に合わせて三息で行う。

 

揖は、上体を十センチ程度屈する動作である。弓射において本座で揖をするときは、「お願いします」「ただいまから演武させていただきます」、本座の揖は、「ありがとうございました」「無事終わりました」と礼節と感謝の念をもって行う。

立った姿勢、またはすわった姿勢で上体を10センチ屈し、揖を終えた後、上体を静かに伸びるようにして起こす。このときは、両手の位置を動かさず、呼吸に合わせて行う。揖の際は背中がの曲がったり首だけを曲げないようにする。

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