高橋弓論
■足踏みの前後のずれをなくす方法
こんにちは、
足踏みの考え方で、
「身体が前後左右にぶれないようにする」
ことは大切と説きます。
では、具体的にどのように抑えれば良いか
方法はご存知ですか?
次のように引けば、
足踏みでの前後左右のブレは
なくせます。
正解は、左右方向のずれは「両足を広げて」
解消します。
前後方向は「弓を引いて」
解消します。
足踏みの角度を広く、
矢の長さいっぱいに引けば、
足踏みでの前後左右のブレは完全になくなります。
足踏みの角度だけで、
身体全体の姿勢のブレを消すことはできません。
弓を引く動作も考慮して、
姿勢のブレを消していかないといけませんが、
動画のように考えると、
大きく弓を引くと言う動作自体、
姿勢の大きな偏りを改善する
一つの方法になり得ます。
■角度を広げて、足踏みの左右のぶれをなくす
弓道教本二巻の高木範士は足踏みの説明で
「足踏みの角度が広くなると左右に安定度が上がるが、
前後の安定度は低下する」と記されています・
この言葉の通り、足踏みの角度は90度くらいに踏み開きましょう・
左右の安定度が向上します。
ちなみに、弓道教本では神永範士、宇野範士、浦上範士が
足踏みの角度が広いのが大切と説いております。
心月射儀の開祖、梅路見鸞は、
足踏みの適切な角度は約89度と
解説しております。
さらに、弓道では「扇の規矩」と呼ばれ、
10間の扇を5、6間開いた角度が適切とも説いています。
一般的に扇は180度ー150度程度開いています。
それで考えると、足踏みの角度は75−90度程度に
広がります。
したがって、広めに足踏みをすることは、
昔の文献上、根拠があります。
■弓を引くと、前に身体が動かなくなる
次に、弓を引き分ける動作は、弓を身体に近づける
動作です。したがって、身体が前に倒れることは
ありません。
■かかとに体重を乗せると、身体は後ろに倒れない
最後に、足踏みでかかとに体重を乗せるように意識します。
すると、横から見て、耳、踵、腰、膝、足首が
垂直に一直線に揃います。
この状態では上半身の力が抜けています。
例え、弓の反発力がかかったとしても、
身体が後ろに倒れることはありません。
加えて、解剖学的に、身体が後ろに倒れやすくなる時は、
爪先に体重を乗せている時です。
爪先に体重を乗せると、身体は後ろに倒れやすくなります。
したがって、かかとに体重を載せれば、
弓を引いている最中に身体が前後にぶれることもなくなります。
以上の内容をまとめると、
足踏みは角度を広めにし、
目一杯に弓を引けば、
前後左右に身体が倒れることはありません。
ぜひ、実践ください。