弓道の打起の指導で、
打起で肩が上がってはいけない
とお話をされます。
これは、昔の弓道の本で、
打起は弓が天高く、身は地に沈むようにと言う教えから来ています。
弓を打ち起こした時に一緒に肩が吊り上がらず、身体全体が沈むようにするべきという教えです。
しかし、この内容解釈を間違えないようにしてくださいね。なぜなら、
本当に、体を沈めるわけではない
しかし、多くの人は、この説明を、
腕をあげた時に、体を沈めようと考えて、
下腹部を圧迫させたり、脚に体重を
意識的に乗せようとします。
こうすると、姿勢は前屈みになり、
余計に、弓を引きにくくなります。
この言葉の本当の意味は、
体の前側を開くようにして、
後ろ側の筋肉を締まるようにします。
まず、踵に体重を乗せます。次に、
足踏みの角度を90度くらいにして、
骨盤を起こします。
そうすると、上体を伸ばしやすくなり、
体の前側が開きます。とくに、胸が開きやすくなります。
これによって、体の前側が
伸びやすくなります。
次に、打起こしで腕を上げてください。踵荷重で腕を上に上げるほど、肩の根っこが下に落ちます。これによって、体の後ろ側の筋肉が下に沈む心地を得られます。
これにより、打起で弓は高く上げて
身体が浮き上がることがなくなります。
その時、「胸が広がって上方向に伸び、
背中側の筋肉が下に降りる」ように打起こし動作を
行います。
そうすると、楽に打起こしが
できるわけです。