高橋弓論:胴造で丹田を自然に意識する方法

綺麗な姿勢で楽に弓を引くためには、「丹田を意識する」ことは大切とされています。

ただ、実際には丹田の意識の仕方は、誤解もされており、正しい意識の仕方を知らない人もいます。

そこで、今回は丹田を自然に意識する方法について解説して行きます。

まず、声を大にして言いたいのは

下腹に力を入れて、丹田を意識したと解釈してはいけない

と云うことです。

お腹に力は入れないでください。そうすると、余計に弓を引けなくなります。

お腹に力を入れると、呼吸動作で酸素が腹部に入りずらくなって心が落ち着きにくくなります。

腹に力を入れると、みぞおち部が曲がって背中が猫背になりやすくなります。そうして、弓を大きく開けなくなります。

丹田に意識を置いてはいけない具体的理由については、以下の記事でも詳しく紹介されています。

だから、まず下腹に力を入れないようにしてください。

細かい話をすると、

意識すること自体もよくない

不必要にお腹を意識すると、他の部位の意識が薄れるからです。

大三で回している左手の状態。弓を引いている時の右手の状態。このように、弓を引いている最中に力がかかっている部位が腹を意識していると、わからなくなってしまいます。

ですので、まずお腹に力を入れないように意識してください。その上で、「お腹に自然に意識が行く方法」を解説します。

自然な丹田への意識の仕方

具体的な手順をお話しします。

踵に体重を乗せる

胸を開くようにする

深く息を吸う

腹圧をしっかりかける

この手順で丹田を自然に意識できるようになります。

まず、踵に体重をかけるようにします。そうすると、肩を後ろに引きやすくなります。

この姿勢をとると背中の筋肉が伸びやすくなり、胸が開きます。

そこで、かかとに体重をかけて、肩を後ろに引くようにします。 胸の筋肉が外に向かって伸び、深い呼吸ができるようになります。

その結果、下腹部に酸素が行き渡るようになります。そのため、自然と丹田を意識するようになります。

丹田を自然に意識するとは、酸素によって腹圧がかかる姿勢をとることです。

1、胸を大きく開く
2, 1で深い呼吸ができる
3, 腹圧が上がる
4, 丹田に意識を向ける

この四つを意識して、姿勢を構築してみてください。

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