高橋弓論:強く押し引きしたければ、90度の足踏みを実践しましょう

こんにちは、今回は、足踏みについて、楽に弓を開くための方法を解説して行きます。

足踏みは、弓を引く技術を向上させるために大切なものですが。

既存の常識から外れたことを行うことで、今よりも楽に引けるようになります!

一般的な足ぶみの基本は

・足の角度は60度とする。

・足を開く長さは、矢の長さと同じ。

・両足先は的の中心線に揃える

の三つですが、

まず、「足幅を広くふむ」ことを意識してください。

両足を広ーく踏む

ようにしてみてください。そうすると楽に弓が引けます。

なぜなら、足を広く踏めば、背中周りの筋肉が伸びて、両腕を楽に伸ばせるようになるからです。

その原理をお話しします。

太腿の内側には、内転筋と呼ばれる筋肉があります。

両脚を広く踏むと、内転筋が伸びます。

この筋肉を伸ばすことで、背骨と肩甲骨の間にある上背筋(菱形筋)を伸ばすことができます。

その結果、腕をより外側に伸ばしやすくなり、弓をより広く引くことができます。

さらに、

広い足踏みは姿勢も安定する

さらに、このフォームでは、腰の位置が下に下がり、姿勢を安定させることができます。

ただし、広い足踏み姿勢では、人によっては体が前に傾いてしまうことがありますので、

姿勢も安定させるために、もう一つ

足の角度も90度に開く

ように意識してください。

一般的には、足組みの基本となる足の角度は60度ですが、

足幅が広い場合、90度に足踏みを開いてください。

そうすると、両脚が外側に回転させやすくなり、体が前に傾くのを防ぐことができます。

ちなみに、心月謝儀の梅路見鸞氏の足踏みの文章では、足踏みの角度は約90度程度のものを推奨されています。

44度を過ぎれば、つま先浮きて、背向に倒れて、39度に縮むレバ、体前に倒れる(心月謝儀ー足踏の項より)

44度✖️2=88度以上は背中が後ろに倒れて

39度✖️2=78度以下は、身体が前に倒れる

と解説しています。

であれば、その中間の、83度が身体が前後に倒れない角度になります。ほとんど、90度に近い角度を提唱しています。

さらに、弓道教本の先生は、神永範士が「両足の角度は90度にするのが適切」と解説し、浦上範士は「80−90度」と説明しています。宇野範士は「広い足踏みをしなければ、足踏みの本義を忘れる」と記しています。

ほとんどの教本の先生も、広い足踏みを行った方が弓が引きやすくなると解説しています。その具体的な内容を知りたければ、こちらをどうぞ

その他に、「弓術独習指南」にも、足踏みの図が記載されていますが、90度に近い広い角度の足踏みを行っています。

今日の弓道の世界では、「60度」に足踏みを踏み開くように解説されますが、この理由は、

・小笠原流の教えで、「袴の裾が地面に着くのがみっともない」と云う考え方から、この考え方がきている

・高年齢になると、広い足踏みの場合、脚力が耐えられないために狭い足踏みを推奨している。

この二つの理由で狭い足踏みで引くようにと解説されています。

しかし、このような足踏みは広い足踏みでしっかり引ける体力を身につけてから取り入れるのが合理的です。

十分に体を活用し、技術と体力を備えれば、年齢が重なって足踏みを狭くなった状態でも、フルに体を活用できます。

しかし、このような体を十分に使った稽古ができないで、狭い足踏みで脚に力が入らないように稽古していては、しっかり的に的中する射が身に付くわけがありません。

以上の内容をまとめると、足踏みは、

引きやすくしたければ、60度ではなく、90度にすべき

とわかります。ぜひ、取り入れてください。

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