高橋弓論:なぜ、弓道は難しいかの理由をシンプルにまとめてみた

本日は、弓道で確実に的中を得るための必要な考え方を解説し、その上でなぜ弓道が難しいかの理由をまとめて行きます。

とはいえ、とてもシンプルな内容です。

弓道で楽に弓を引くためには二つの部位の使いを考える

まず、弓道を目指す目的は的中です。そのためには、矢を離す瞬間に両腕を均等に伸ばし、開く必要があります。

アーチェリーの場合は異なります。

アーチェリーは左腕を伸ばした状態で右手で弓を引き、右手が矢の線状に真っ直ぐ通るように離します。これにより、矢は真っ直ぐに飛びます。

しかし、弓道の場合は、事情が異なります。

アーチェリーより和弓の方が約70センチ長いため、より右手を後方に引きつけなければいけません。そうすると、矢の長さ一杯に引き切った時、両腕の筋肉が活用されます。

そのため、矢を離した時は、両腕が開かれるように離れが出ます。

このために、弓道の場合、両腕を均等に開いて矢を真っ直ぐに飛ばすようにする方が合理的です。

■二ヶ所の部位だけ注目すれば、両腕を均等に開ける

そのためには、「姿勢」と「右手」の二ヶ所に注目すれば良いです。

一見、全身の筋肉を活用しますので、あらゆる場所に注目しないといけないように感じますが、突き詰めていくと、「肩の線を水平に維持したまま弓を引く」ことと「右手を無駄な動きなくスッと引き抜く」の二つに注目する必要があります。

これは、100年前の弓道の書籍からも同じことが言えます。尾州竹林弓術書の書籍によると、自然に弓を引けるようになるためには5段階あります。

それらの内容は、

・安定した胴造をえること

・水のごとく柔らかい動きで、弓を引くこと

・適切な取り懸けを考えること

・離れを胸を中心に離すこと

・1ー4を経て、少ない意識で、大きく弓を離すこと

このように、弓の実力を伸ばしていく段階を見ても、姿勢と右手の使い方の二つが中心に解説されています。これは、今の時代になっても大切な考え方です。

弓を楽に開き、的中するためには「姿勢」と「右手」の使い方を見直し、改良し続けることが大切です。

■弓道の難しいところ

しかし、弓道の難しいポイントは両腕を均等にうまくひらけないところにあります。

なぜなら、弓を引いている最中に、「右手」が見えないからです。

写真を見てください。アーチェリー選手は、右手を自分の顔の下に置いて引きます。つまり、「自分の視界で左右の拳の位置を操作したり、正しい位置を確認できます。

しかし、弓道の場合は、それができません。なぜなら、右手が見えないからです。

右手が自分の顔より後方の位置に持ってこないといけないため、右手の位置も状態も目で確認できません。従って、右手の位置が本当に適切な位置があるかわからないために、曖昧で、難しいです。

しかし、弓道の世界でも間接的に「右手の適切な位置」を考える必要があります。

例えば、「弦」。弓道では、弦が胸の中心にピタリとついている時は、「十分に引き切っていると判断できます。これは、弓道の世界で「胸弦」と言われています。十分に引き切って、右手を体の近くまで引きつけると、弓と体がしっかり近づいて弦が胸につきます。

あるいは、「小指薬指」で考えます。

大きく弓を引き、右肘が肩より後方に動くと、後ろから見て右肘が斜め後方に向きます。この時、右手の小指と薬指がしっかり締まります。反対に、右肘が後方まで入っていないと、人差し指や親指に力が入ります。

このように、自分がしっかり弓を引けている火を道具や自分の体の一部で判断します。

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