射において引きすぎていて、手首が曲がっているときの解決方法

質問 高校生
妻手が手繰って引いてしまいます。他の方に引きすぎと言われます。どうすればいいと思いますか?

 引きすぎの状態は本当に悪い状態か?
引き分けで体全体の大きく引いていて、会を4,5秒持っていますか?それならば、引きすぎであることはとても素晴らしいことです。練習するときは、ぜひ、口割で矢が自分のほほに食い込むくらいにしてみると良いと思います。

慣れてきたら今よりも弓のキロ数を多くしても問題ないでしょう。学生の間は練習時間も矢数も圧倒的に多いため、少し強くしても、射形が崩れることはありません。

また、弓のキロ数を変えると、手繰りが軽減されることもあります。

弓の射型で最も良くないのは自分の体が後ろで弓が前にある状態です。加減してしまうと、弓の復元力で押し戻されてしまいます。

年を取ると、うまく引こうと考えて楽をする人が多数います。楽をしたら13kgの弓でさえ、人の手首をたぐらせてしまいます。さらに、肩も詰まらせます。弓の反発力という自然の力はとても脅威です。軽い弓ではその症状が外から見えませんが、楽をして引き続ければ、必ず「引くこと自体がおもしろくなくてやめたくなる」という選択が待っています。

引きすぎと言われて引き分けをコンパクトにしようとした瞬間、射形は崩れていくと考えてください。逆に言えば、目いっぱい引くことを心がけて、離れがゆるまなければ、例え的中率が一割でも問題ありません。それで続けていけば必ず的中率は上がっていきます。

頬付がつくぐらい引くのが最低ライン、それ以上肘を深く入れるようにしましょう。当サイトでもっともと言っていいくらい、引きすぎるくらい弓を押し開くことは重要です。

 手繰りの具体的な直し方
ちなみに、当サイトでは、手繰りの直し方についての記事は
いくつかあります。

http://riron-kyudo.upper.jp/category12/category267/

https://rkyudo-riron.com/category353/

理論弓道動画セミナー28番目の「手繰りの直し方解説」

これもそうですが、手繰りには2種類あり、初心者で力がなくて手首で引いてしまう手繰りと質問者様のように引きすぎてるんだけど手繰りと言われる。「手繰りに見えててしまう」手繰りの二種類あります。

後者の質問者様の手繰りの直す方法は、肘のおさまり方を変えると、見た目手繰りに見えなくなります。

例えば、当サイトは「日の表」「日の裏」の記事の話があります。

https://rkyudo-riron.com/category357/entry6.html

このページの下に行くと、「日の表」「日の裏」という二枚射型を比較した写真があります。この写真の射型は両方とも手首が曲がっています。しかし、「日の裏」の写真を見ると、どうも曲がってないように見えます。

手繰っているようにみえるか見えないかは「手の甲」の向きで決まります。

手の甲がななめに向いていると、肘のおさまりがよくなり全体的に自然な射型におさまります。

 引きすぎと言われてしまうのは離れでの右拳の軌道が振りすぎているから
この言葉だけでは想像しずらいのが、離れの形です。質問者様の今の離れはゆるんではないと思います。しかし、残心の形はどうでしょうか?

例えば、離れではばたくように、拳が後ろに飛んでいたとします。

もしかしたら、他の人たちは妻手のたぐりだけではなく、「おっぱなしている離れ」を直すために注意していると考えられます。

見る側が離れを「おっぱなしてんなぁ」と思わせるのは拳の形になります。残心で拳の形が「パー」の形になっていると、離れがはばたいているように見られます。

そこで、離れがはばたいているのではなく、鋭く最短距離で離しているように見えるのは拳の形が「グー」になっているときです。

意識の仕方としては、離れはグーで離す。拳をしめると考えます。

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