質問者 高校生
会のときに押手が上がってきてしまいます。会になると左肩も上がっている状態です。これは無理やり落とせばよいのでしょうか。
10~20本引いた後に左肩が上がる場合は弓の押し方に原因がある
次に、10~20本程度引いた後に左肩が上がる場合です。この場合は「立っている姿勢」には
問題ありませんが、別の部分で問題が出ています。
それは、「弓の押し方」です。
大三をとって引き分けで押していくとき、最初弓をどの方向に押していますか?このときに、問題が出やすいのが「引き分けのはじめを的方向にまっすぐ押すこと」です。
大三をとるとき、左腕はななめ上に向いていますよね。引き分けに入ると、左腕はななめ上から下に下がって直線に向いてきますよね。
左腕がななめ上に向いた状態って、左拳はどの方向に押すと一番力が働くのか?それは、左腕の向きと同じ「ななめ上」です。
しかし、引き分けでいきなり的方向に押す場合は、左拳はななめ上ではなく、的方向に押すわけですから、直線に押しますよね。
このように左腕がななめ上に向いた状態で左拳を真っ直ぐ押そうとすると、どうしても左拳に捻られる力が入りやすくなります。左こぶしを握りながら左肩を触ってみてください。左肩も一緒に動きませんか?
このように左こぶしを握りすぎると左肩が一緒に力みます。そして、上がりやすくなります。ここで、引き分けの押し始めでいきなり左拳を真っ直ぐ押そうとすると、左拳が少しひねられます。そして、弓を握ってしまい、力が入ってしまいます。
そのため、解決方法は少し大三を小さくして、引き分けで左拳を的方向ではなく、最初足踏み方向(60度方向)に押してから徐々に的方向に押すようにしましょう。
最初が直線ではなく、ななめから押して徐々に的方向に押していくと左拳がいきなりひねられることはありません。すると、負担なく押すことができます。
ことばだけではわかりにくいので今私がお話しした内容がのっているページを紹介します。
http://riron-kyudo.upper.jp/category50/category295/
このページの下部の画像に左拳の押す方向が書かれている画像があります。この画像の中の斜めの方向に書いてある矢印があります。この方向に押すように意識して稽古してみましょう。
左肩の負担はこれで抑えられると思います。