会において理想的な右拳の位置を理解する

質問者 男性
会において右手の形はどのようにお考えですか?手首が少しだぐるのが良いのか?回答お願いします。

 右手の理想形は右手の甲の向きで考える
一言で説明するのが、難しいので、画像がイメージしやすいかと思われます。このページの「日の裏」と書かれている画像を確認してみてください。

この画像の右手の収まりが今の私が考える右手の形と考えています。「右手の甲が横から斜めにむいていて手首は正面から見たら曲がっていない、でも脇正面から見たら、ほんの少しだけ曲がっている」といったところでしょうか?

理由は、実践と弓術書から考察しました。

右手首は曲がっていると肘も下に向きやすい

まず、右手の形、手首の曲がりですが、正面から見て曲がっている状態は「曲がっている」のは適切でないと考えられます。理由は、右手首が曲がると肘が下に向きやすいからです。

肘が下に向くと、引き分けで弓を大きく体に割り込ませることができません。これで、稽古を続けると後で離れがゆるみやすくなる可能性があります。

弓が13~15kg程度であれば、右手首が曲がっても負担はそこまで出ません。しかし、肘が下に向いた状態は右手首のひねりをとってからじゃないと離すことができません。したがって離れがゆるみやすくなります。

しかし、上の写真の日の裏の手首の形であれば、これがなくなります。ちょっと簡単な実験をやってみてください。

引き分けの形をとってみてください。そこで、手の甲を上に向けた状態で肘を裏的方向に押してみてください。

次に、手の甲を上の写真(日の裏)のように、横に向けた状態で肘を裏的方向に押してみてください。

すると、手の甲を横に向けた状態で肘を裏的方向に押すと手の甲は勝手に回ります。具体的には、手の甲がさらに横に向く方に回転します。下の写真のように手の甲を横に向けて肘を後ろに押してみてください。きっと写真の矢印方向に手の甲が動くことが実感できます。

このように手の甲が横に向いていると、肘を後ろに押していくだけで、自然と弦が懸け溝から離れていきます。昔の弓術書では「懸けほどき」という体の動かし方です。

現在、私が会で意識していることは、せいぜい、上の話くらいです。動画セミナーの中に私が引いている動画もありますので、動きを参考にしてみてください。手の甲も横向気味になっているのがわかります。

右手首は伸びていたほうがよいのか?

では右手首は伸びていたほうがよいのか?一見手首のたぐりがなくて射形もキレイに見えます。結果的に「右手首が真っ直ぐになっている」のであれば、問題ありません。しかし、「右手首の形は伸びていないといけない」と意識して引くことは射癖がつく可能性があります。

理由は手首を伸ばそうとすると、引き分けが小さくなりがちです。右手首を伸ばす会の形をつくるのに一番簡単な方法が「引き分けを小さくすること」です。手首に力が入らないように気をつけて引こうとすると右肘が肩より後方に引きつけられなくなります。

こうした場合は、右拳が少々たぐってもよいので、大きく引くことが大切です。引き分けの形が良くて最後の離れが弱い射になりやすいです。

右肘と右手首には空間が開いている方(円相になっている)方が良いのか?
おそらくこういうことか?と思って解答をします。空間は空いていても空いていなくてもどちらでも問題ありません。

なぜなら、人の腕は肩から肘の「上腕」と肘から手首の「前腕」から成り立っています。この二つの部位の長さによって、会のとき、右手の間にできる空間が変わるからです。

例えば、私はあらゆる人に弓道の指導の経験がありますが、世の中には、こんな人がいます。

上腕が人より長い人は、会で右手に空間ができやすいです。しかし、反対もいます。つまり、上腕が他の人より短いけどぜんわんが長い人です。

こういう人は、肘から手首までが人より長いため、いくら肘を後ろに引きこんでも、右拳が唇のすぐ横についてしまうそうです。

このような人は、右肘と右手首に空間ができません。そのため、所属している連盟でいつも指導者に「右拳が唇のすぐ横についている、全然引けていない」と注意されることがあるようです。

質問者様がどのくらい前腕が長いのかわかりませんが、会のときの右手と右肘の空間はあいた方が適している人もいれば、そうでない人もいます。そのため、自分でどのくらい、右手と右肘の間に空間があいているのが適切か自分で探す必要があります。

これを最も簡単に探す方法が「素引き」です。自分の弓で肩入れをしてみてください。右肘をなるべく後ろ後方に引きつけてみてください。

そのときに、右手と右肘の空間はどうなっていますか?そのときの空間があなたの適する空間です。それ以上空けすぎたり狭くしすぎないように、最も体にあう空間を自分で見つけてください。

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