的中率50%を実現する具体的な方法:打ち起こしは高めの方が良い

的中率を向上させるためには、全身の筋肉を効果的に活用する必要があります。そこで、今回は「打ち起こし」は高めにする方法について解説していきます。

打ち起こしを高くすると、肩関節の負担が少なくなる

手っ取り速く弓を引きやすくするために方法は「打ち起こしを高くする」ことが挙げられます。理由は、肩甲骨周りの筋肉を動かしやすくなるからです。

腕は高く上げるほど、背中周りの筋肉も連動して動くようにできています。例えば、「前ならえ」の構えで腕を真っすぐに伸ばします。このように、体に対して90度の角度まで腕を上げても腕の筋肉しか使われません。しかし、そこからさらに腕を高く上げると、「肩回りの筋肉」も一緒に動くように感じられませんか?

では、これをさらに高く上げていきます。すると、肩甲骨周りだけでなく、脇下の筋肉も伸びていきます。こうすることで、引いている最中に肩関節のブレがなくなります。これが打ち起こしを高くした方がいい理由です。

打ち起こしを高く上げると、肩甲骨が前方に開くように動きます。このように開くと、胸の筋肉が前方に出にくくなり、さらに肩関節が後ろに引けにくくなります。これを昔の弓道の本に「右肩関節が巻かれるように動く」と表現しているものもあります。これによって肩の負担が減って肩関節のブレが少なくなります。

大三動作で、右肘を体に近づけようとすると、どうしても右肘を内側にひねらないといけなくなるため、肩の上部の筋肉が詰まります。しかし、右肩関節を巻くようにすると、右肘を内側にひねる運動が行われないために、肩へかかる負担がなくなります。

つまり、打ち起こしを高くすることは、胴造りのブレを抑えることにつながります。

ただ、ここまで読んだ人の中には「打ち起こしを高く上げると肩関節が上がって逆に胴造りが崩れるのでは」と思う人がいるかもしれません。それは、左右の手首をひねることをやめれば解消されます。

腕を高く上げて肩関節が上がってしまうのは、手首をひねっているからです。実際に、右手首を内側にひねって高く上げるのと、手首を外側に向けてあげるのでは、内側にして上げたときの方が肩関節に力が入るのがわかります。手首のひねりを取ってあげれば打ち起こしを高く上げられるので、肩が上がる場合は確かめてみましょう。

手先の力を抜くために、肩甲骨を活用する

的中率を高めるためには、離れ動作の際に

・胴造りのブレを極力おさえる

・左右の手を均等に開く

の二つを求められます。打ち起こしを高くすると、胴造りのブレを極力抑えるのは説明できました。次に、左右の手を均等に開くために

この中で、右手、左手のブレを抑える方法はわかりません。しかし、胴造りをブラさずにスムーズに離せば、矢は真っすぐ飛ばしやすくなります。ここで、「スムーズに離す」という動作をしずらくさせている要因は、「手と腕に力が入る」からです。

引き分け動作で手先で引こうとすると、弓の反発力が腕に集中します。すると、離れ動作がうまくいかず余計に拳がぶれてしまう可能性があります。この事態を回避するために、肩甲骨周りの筋肉を活用することを考えてみてください。

正確性を求められる競技では、肩甲骨周りの筋肉を嫌でも活用しなければならない

なお、弓道の以外に正確性を求められる競技(アーチェリー)では、トップレベルの技術を持つ人ほど、肩甲骨周りの筋肉を活用していることが資料でわかっています。

参考の資料

・トップアーチェラーは、弓を引き、エイミングからリリースまで、腕の付け根の筋肉(上腕三頭筋)の活動が最後まで見られた。(女子アーチャーの弓射技術と習熟過程に関する研究より)

・アーチェリーの銀メダリストの山本博含め、アーチェリーの世界で高い成績を残している人ほど、前鋸筋が発達しているのがわかった。(「技を極める弓道」より)

このような文献がある以上、肩甲骨を少しでも意識して弓を引くのは的中率を伸ばすのに役に立つと考えられます。そのために、打ち起こしを高く上げてください。

人間の腕は、地面に対して腕が135度(地面から肩まで90度、そこから+45度)以上上げると腕関節のみならず、肩甲骨周りの筋肉も動きます。肩甲骨周りの筋肉を活用するためには、できるだけ腕を大きく扱うようにしましょう。

そうして、的中率を伸ばすための要素が増えていきます。

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