足踏みとその方法について述べなさい
参考
教本第一巻105~107ページ
ポイント
的の中心を通る
60度
足踏みとは、正しく的に立つ伝でもっとも基本的な動作である。
足踏みの方法は的の中心を通る線上に両足を自分の矢の長さくたいに押し開いてのせ、左足の足のつま先とかかかとを結ぶ線が、体の後で60度くらいに交わるようにする。また、その交わっている点と体の中心とを結ぶ線は、的の中心を通る線と直線に交わっていなければならない。
解答例2
足踏みとは正しい姿勢を作るための基本となる動作である。正しい射をするためには、正しい姿勢を造る必要がある。つまり、正しい足踏みをしなければならない。足踏みとは単に左右に開くだけではいけない。
射位から脇上面に向かって立ち、、両足先が的の中心と一直線上になるようにする。また、このときの角度は約60度程度で幅は自己の矢束と同じようにする。
足踏みには二通りのやり方がある。一つは的の方を見ながら左足を半歩分的の方に出し、次に足元に目線を落として右足を半歩分的とは正反対に出すやり方。もうひとつは的の方を見ながら左足を的の方へ半歩分出し、そのまま右足を一度左足と合わせてから的と反対方向に右足を開くやり方がある。また、この時は自身の足元をみないようにする。
足踏みが広すぎたり狭すぎたりすると、後の姿勢に影響する。足踏みが広すぎると左右に対しては強くなるが、前後に対して弱くなるため、反る胴や屈む胴になりやすくなるため安定しない。
逆に狭すぎると前後に対して強くなるが左右に対して弱くなるため、懸る胴や退く胴になりやすく安定しない。
中胴を保つためには、正しい足踏みをする必要があるということである。五胴の使い分けは連達者の応用技術なので正しくない姿勢というわけではない。またこれらの動作は男女ともに違いはない。