取り懸ける指の位置を数ミリずらすだけで引き分けがしやすくなる

鋭い離れ、負担のない引き分けに取りかけの構築法

弓構え

「弓構え」では矢を番えた後、弓の本弭を左膝頭につけたまま、取り懸け(右手を弦にかける)、手の内(弓手で弓を持つ)、物見(顔を的の方向に向ける)を行います。

 

まず、弓構えで行うべきことをお話しします。

 

・足踏み、胴づくりで行った「姿勢」「重心」をもう一度確認する

 

・両肘を体の真ん中で円を作るように外側に少し張って、「取り懸け」、「手の内」を整え、物見を入れる。(張る際の腕の動かし方はご注意ください、詳細は、9.2を参考にしてください)

足踏み、胴づくり?はもう一度確認しなおす

胴づくりで行った「両肩を落とす」「背中を伸ばす」動作をいまいちど確認しましょう。そのうえで、取り懸け、手の内、物見に移ります。

取り懸け

四つがけの場合は薬指で親指をおさえ、中指、人差し指を添えます。三つがけの場合は中指で親指を押さえて、人差し指を添えます。この手の形を維持して、懸け溝に弦を引っ掛けます。

 

右手首は内側や下方に曲がらないようにします(これを懸け口十文字といいます)。四つがけの場合は、少し親指が下向きになっても問題ありません。

 

?を弦に懸けたら、そのまま矢筈のところまですり上げます。矢筈が人差し指の不根に当たるまで?を移動させます。懸け溝に弦をしっかり懸けることで、弦からはずれることはなくなります。ただ、中には?の形を作ったら、そのまま矢筈につける方法もあります。

 

このときに、過度にひねりすぎると、肘が必要以上に浮いて脇下が空きすぎてしまいます。そのため、手首は極力ひねらないようにします。

 

(注意)三がけの場合であれば、かけによってはひねっても差しさわりのないものもあります。ただ、大部分のかけはひねると離れ動作に影響が出てしまいます。もう一度言います。手首のひねり動作は、行ったとしてもほんの少しにしましょう。過度にひねりすぎると、射に悪影響が出ます。?

手の内

次に、手の内に移ります。

 

中指、薬指、小指(三指)を軽くそろえ、弓を柔らかく握ります。このとき、指先に力を入れないようにします。弓の左側木のところに人差し指と親指の股(虎口)にはまりこむようにします。このとき、弓と虎口の間は少しだけ開けるようにします。

 

次に、天文筋のところに弓の外側の角を当てます。弓を伏せるようにして、掌根(しょうこん)に弓が当たるようにします。このときに、人差し指と親指と弓との間に少し隙間を空けるようにすると、掌根に弓が当たります。

 

そして、手の内には「指のそろえ方」が複数あります。以下に代表的な指のそろえ方を紹介していきます。

 

現代弓道で最もよく使われ、指導者も初心者に教えるときに、最初に教えられるのがこの手の内です。やり方は天文筋に弓左側木に当て、三指(小指、薬指、中指)の爪先を揃える手の内です。

 

 

次に日置流の手の内の指の整え方です。特徴は「小指と親指の間をなるべく寄せる」ことです。浦上栄範士が監修した書籍では、このような整え方を「紅葉重ねの手の内」とも説明しています。(注意:紅葉重ねの手の内は斜面で用いられています。正面の場合、指の整え方から、大三での弓手の入れ方の意識は異なっています「弓道教本二巻の浦上範士の手の内の説明より」)

 

 

他に本多流の手の内で、中指と親指で一つの輪っかを作るように指を整える手の内です。尾州竹林派の古くの弓術書を読むと、手の内での指の整え方に、「中指の爪先の上部に親指を乗せて……」という文章が記されています。

 

 

物見

最後に、取りかけ、手の内が整ったら、物見動作を行います。手首、肘を柔らかく物を抱くように気持ちで弓矢を保ちます。

 

次に、目線を弓のにぎり革の30〜50p上→にぎり革30〜50cm下→真ん中と移します。そして、的に狙いを向け、顔向けする。

 

弓構えには「正面の弓構え」と「斜面の弓構え」があります。正面は小笠原流、斜面は日置流、尾州竹林派の弓構えであり、いずれの弓構えにも「取り懸け」、「手の内」、「物見」が含まれています。

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