神永範士の先生を徹底的に調べた方が良い理由

弓道本を勉強しようとすると、

教本は何を言っているのかわからない

と思う人が多数と思います。抽象的で精神的な文章、先生によって言っている内容が異なっていて、3ページくらい読んでいると全く意味が追えなくなると思います。

そこで、本記事では、弓道教本をスラスラ読めるようにするための具体的手法について解説していきます。

神永範士を徹底的に調べろ

まず、教本の内容を理解したければ、

神永範士

を徹底的に調べましょう。

弓道教本には、10人以上の先生がいますが、もっとも読みやすく、内容が理解しやすく、読み取りミスが起こらないのが神永範士です。

読むべき教本の文章の特徴を考える

弓道教本を読んでいて、読むべき先生の特徴として

・抽象的で、精神的な内容や表現が少ないこと

・できれば、正面打起こしを実践されている先生であること

・自分の意見ばかりではなく、違うものに置き換えて引き方を教えている先生であること

・文章の内容自体が原文と変わっていないこと

この三つを満たした弓道家であれば、読むべき内容と思います。

他の先生の文章を見ると、抽象的であったり、そもそも文章の内容自体が間違えていたり、「読むと余計に頭が悪くなる」文章があります。

この5つの内容を考慮すると、「神永範士」の文章を読むべきです。他の先生は読んでも問題ないですが、高い確率で何を言っているのかよくわからず、かつその上で、間違って読み取ってしまい、結局実践で何も使えない危険があります。

千葉範士、安澤は精神的な表現が多すぎる

例えば、千葉範士は精神的な表現が多すぎて、言っている内容がわからなくなる危険があります。

この手の先生の怖いところは言っている内容がわからないだけではなく、その抽象的な表現を逆に捉えてしまう危険もあります。

本人的には、そのようにしか弓の引き方を説明できないというかもしれません。しかし、弓道本の勉強となると、ややこしく回りくどい表現では意味が取れません。

その点、安沢範士は、多少解剖学や呼吸の話が入ります。丹田や、気力と言った単語があるため、わかりそうにも思い、実践に取り入れやすい部分もあるとは思います。ただ、初心者が最初に手を出すのにはハードルが高すぎると思われます。

浦上、富田範士は斜面打起こしのため、事情が異なる

次に、浦上、富田範士の場合、避けた方が無難です。二人は斜面打起こしのために、弓の引き方、打起こしの仕方、左手の整え方が変わってくるからです。

例えば、弓道連盟の大半がやる「教本の解釈のミス」が斜面打起こしの先生の手の内を正面打起こしで取り入れることです。

例えば、教本二巻の浦上範士の手の内の整え方を見てみると、

・三指先を揃える

・天文筋に弓を当てる

と記されています。

この内容を正面打起こしでもしょうとします。できません。何故なら、この手の内の整え方は斜面打起こしだから成り立つ話です。正面打起こしの方が、このまま取り入れてしまうと、高い確率で左手に力が入ります。

正面打起こしの場合、弓構えの段階で三指を揃えると、次の大三動作で左指先に力が入ります。もし、三指を揃えながら弓を引きたいのであれば、天文筋から弓を当てるのをやめる必要があります。これらの内容は、

と言ったように、斜面打起こしの文章をみると、正面打起こしの内容に直接取り入れられない、もしくは間違って解釈する可能性があるために、浦上、富田範士の文章を避けるのがベターでしょう。

高木範士、宇野範士は文章の切り取りミスがある

次に、高木範士、宇野範士は、教本の文章自体が「編集ミス」が起こっているため、やめた方が良いです。

例えば、宇野範士の文章は、「基本体型」と言う文献から引用してできています。「三位一体の射」と言った言葉は全て、「基本体型」と言う文章の中にあります。そこで、足踏みはひかがみをピンと伸ばすのではなく、皮膚をゆるませることで伸ばすと説明しています。全日本弓道連盟初代会長の宇野要三郎範士は

脚の張り方は膝関節の司る役目であるから、両膝の関節が凹むくらいに裏側を張るのであります。

~宇野要三郎範士著「基本体型」より~

しかし、教本の文章をみると、

足踏みはピンと脚筋を張るように、

と解説しています。つまり、言っている内容を真反対に書き換えられているのです。これでは、その人自身の文章の内容を実践するのは不可能です。

同様の理由で、高木範士の文章も原文と内容が真逆の内容に書き換えられています。

例えば、高木範士は弓道教本には、上体の重心線を「やや前方」におく必要があると解説しています。

体全体がしっかりとドッシリと据わり、地から生えたようになり、すらりとなるようにしなければいけない。この体勢を作るには、頭部、上体、下体が一直線に落ちる姿勢に修正を加えるのであって、全身の背面の筋肉がほんの少し引っ張られる程度に、全身を曲げないでそのまま前方に傾かせるのである。

(弓道教本二巻 P78より)

この文章の原文は「本多流弓術書」の高木範士の文章です。そこには、「やや前方に置くのは、安易姿勢の人の便法であり、本当は下半身全体の力を抜くべき」と主張しています。

では、その文章の原文を見ると

安易姿勢は一般に「休め」の姿勢として知られている姿勢に近いもので、、、、このままでは行射に適当な姿勢とは申されません。

この姿勢を少し修正いたしますと、行射に適する姿勢となります。・・・退いている上腹部を前方に押し出し、状態の前面が全体として下腹部の前面とほぼ垂直に、同一面へ来るまで上体を傾かせると・・・背面の筋肉が強く引かれるようになる。

かように修正された姿勢を便宜上B姿勢(安易姿勢のこと)と名付けておきますが、この姿勢も筋骨の凝っている部分が多く、さらに下半身が硬すぎる結果、ややもすると行射が力の射になりやすく

(「本多流弓術書」P145-146より)

この文章の通り、前屈みの姿勢は結果的に力の射になってしまうと解説しています。その上で、

正常姿勢:頭部、上体、下体の重心線が一直線に足関節に落ちる姿勢で、極めて不安定であまり愉快ではない姿勢ですが、筋肉が硬くなったり緊張したりすることが一番少ない姿勢

「本多流弓術書」146より)

という文章がすぐ後に記されています。

つまり、弓道教本の高木範士の説明は一部の内容を切り取り、言いたい内容が間違えていることがわかります。高木範士は「重心をやや前方に移す」ことではなく、「不安定な脚の状態こそが適切」と主張しています。

このように、原文では「不安定な姿勢が適切」と書いています。そのためには、前屈みの姿勢は行なってはいけません。しかし、教本の文章はこの内容を切り取って、「前かがみの姿勢」が適切と書いてあります。

このように、宇野範士、高木範士の文章は本当の意味が理解できないです。嘘の情報で弓を引こうとしても実践できないどころか、余計に弓を引けなくなります。

このように、弓道教本を読むときは、

・精神的、抽象的な言葉が少ない

・正面打起こしを取り入れていて

・文献に誤りがない文章

を選択する必要があります。

その3つを満たした弓道家が神永範士です。神永範士の文章を分析し、本を読むようにしましょう。

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