ゆがけも弓、弦と同様に、中の内容、性質を知ることは、射の実力のためには必要なものです。ここでは、ゆがけの基本的な情報をまとめていきます。
ゆがけの各部名称
ゆがけによる皮、製造の仕方の違い
ゆがけの革の素材は鹿の皮です。そして、しかし、私が四つ?を購入したとき、たくさん四つ?を見たとき、素材が微妙に違うことを教えていただきます。
国内と国外のものもあり、ゆがけの刺繍の精度が国内の方が良く、長持ちするようです。この辺りはゆがけの見方を弓具店
私が使用している四つがけだと国内と国外では革の色が微妙が違いました。それは素材が微妙に違っていると説明を受けました。長く使用する場合は国内で長持ちする方を選んだ方が良いでしょう。
四つがけ、三つがけの特徴
ゆがけには現在よく使われるのは三つがけと四つがけがあります。この二つのゆがけの違いは取り懸けるときに使う指です。三つがけは中指で親指を押さえます。四つがけは薬指で親指を押さえます。この取り懸ける指によって、特徴が出ます。
特徴としては、三つがけの方が的中率は高いことです。三つがけは会のとき、親指の向きが的方向に向くため、余計なことをしなければ矢が真っ直ぐに飛ぶからです。昔、三つがけは一文字かけと呼ばれてました。
四つがけの特徴は手の形が合理的になることです。四つがけは三つがけより取り懸けたときの拳の形が丸くなるために、拳の構造から、使われる腕の筋肉の部位が変わります。そのため引きやすいです。昔、この四つがけは十文字かけと呼ばれていました。
ゆがけをギリ粉につけるとき
取り懸けのときの摩擦を強めるためにギリ粉をつけますが、このギリ粉はなるべく大目につけた方が良いです。
ギリ粉は取り懸けた指同士の摩擦を強める以外にゆがけの皮を守る役割があります。ギリ粉をつけないまま射をおこなうと革が早くすり減ってしまいます。
目安としては堅帽子が真っ白になるくらいつけます。このくらいつけると、ギリ粉によって堅帽子周りに一つの層が出来上がります、私は学生時代、稽古が終わった後、ギリ粉をブラシで堅帽子を削っていましたが、そのようなことはせずに、堅帽子にギリ粉がついたままで問題ありません。
最初、ギリ粉が固まって、堅帽子が滑りやすくなり、取り懸けがゆるむのではと心配していましたが、そのようなことはなく、肩帽子が滑ってしまう場合はもっとギリ粉をつければ締まり、取り懸けがゆるんでしまう場合は取り懸ける指の位置を変えればすぐに問題は解決されます。
ギリ粉に関して話すと弓具店に売られているギリ粉とそのギリ粉をさらに練られたギリ粉とありますが、よく練られたギリ粉は堅帽子がベタベタになってしまいます。なので、普通に売られているギリ粉で稽古をして問題ありません。