矢の太さと的中率の関係

矢の種類は金属矢と竹矢の二種類あります。この金属、竹のどちらも中の内容は細かく分かれているので、ここでは、金属矢、竹矢について説明していきます。

・金属矢の種類
金属矢はアルミ矢とカーボン矢の二種類あります。

アルミ矢はほんとがイーストン社製のもので、太さも別れています。

太さと弓の関係は弱い弓の場合は細い矢、強い弓には太い矢が合います。この太さは矢軸の表面に書かれています。

アルミ矢のシャフトの表面には2014や1913などの数字が書かれています。この四つの数字は次のような意味を持っています。

〇、△は数字
〇〇△△→〇は直径、△の値は肉厚を表す
直径=〇〇/64インチ
肉厚=△△/1000インチ

例えば。1913と書かれている場合直径は19/63 = インチ、肉厚は13/1000 = インチとなります。強い弓の場合はこの値が大きいのを選びます。

他にイーストン社では「カーボン矢」も開発されています。広告で見るのは小山弓具店の「イーストウッドカーボン矢」です。竹矢のような木の木目のデザインのかーぼん矢です。

カーボン矢は通常の金属矢より箆張りが強く、軽さがあります。なので、オーダーするときにあらかじめ接定することもできます。

・竹矢の種類
竹矢の種類は5種類あります。

杉成(すぎなり、杉形箆):
小杉形
一文字
竹林
麦粒

杉成は射付か羽中(根本)に向かって細くなって、杉の立木を遠くから眺めた形に似ているというのでこの名称になったらしいです。小杉は射付から羽中に向かって細くなる度合がゆるいものを言います。これは小笠原流の好みであり、弱い弓に適しています。

一文字は根本が削られ、ほぼ同じ太さになっているものです、具体的には箆周り八分五厘、矢尺三尺で羽幅五分位、釣り合いは一寸ないし一寸五分下り、多くは一文字が好まれて使用されています。

竹林風の箆は箆周り八分五厘、射付に向かって細く鋭さがあり、羽山は三分五厘ないし四分位、釣合いは五分より一寸下りが定法です。この矢は矢飛びは極めて良いですが、射手の手の内の巧拙によって大きく矢所の乱れを出します。

麦粒箆は竹林箆の鋭さの度合いが甘いものです。この麦粒箆は総称して竹林風と言うのは袖摺節から箆中節の箇所が強く太く張りがあって射付に向かって細くなっているからです。

・どれが一番的中率が高いのか
どの矢が的中率が高いのかというのは、いまいちハッキリしていません。ある本によるとアーチェリーの世界では麦粒の矢が的中率が良いと言われています。

しかし、弓の世界は射手の離れの良しあしも的中にかかわるので、矢の太さと的中率には確かな相関はないと言えます。

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