当弓道会の特徴

こんにちは、理論弓道管理者の高橋です。日頃からサイトをご愛読していただきありがとうございます。

当サイトでは、弓道を物理的、生理学的に分析し、合理的に弓を引くための手法について解説しています。ただ、理論だけ学んでも意味がなく、実践で使えないことが多いのもおわかりだと思います。そのために、弓の引き方以外にも「射癖の直し方」「弓・弽の機能を最大限に生かす手法」「体配動作の具体的な身体運び」「姿勢の整え方」「怪我の直し方」などを勉強し、実践しております。

さらに、2016年から、当サイトから「弓の引き方を本気で学びたい」と考えている方を呼び集め、小さな弓道団体として活動しています。これまで、当弓道会が主催する稽古会には、初回参加者含め、300人以上の弓道経験者が参加されました。そして、8割以上の弓道経験者の悩みの解消、的中率向上、昇段、大会での優勝などの報告をいただきました。

そうした経験をもとに、「どのような方でも、弓道の実力は伸ばせる」「地方で指導者不在の環境であっても、弓の悩みを改善することは容易である」「筋力がなく、高年齢であっても、大きく弓を引くのは可能」と自負しています。

弓道の実力を伸ばすためには「理論と実践」を繰り返す

これまで、弓道の実力を伸ばすための材料や教科書が存在しませんでした。そこで、社会人時代に「中級者レベルの弓道の教科書が出来上がれば、多くの人の役に立つのではないか」と考えて、サイトを作成しました。サイト作成当初は様々な弓道関係者に誹謗中傷のコメントをいただきました。

「あなたの教えは間違っています」「お前の行っていることは弓道の本質に反する」「あなたのサイトで古くの文献の紹介をするのをやめてほしい」「あなたが教えているのは武射系統、現代は礼射系統だから間違っている」など、多くの批判コメントをいただきました。

加えて、稽古会では「●●範士はこのように言っている、一方で高橋さんは●●範士と別のことを言っている。間違っているんじゃないか」と意見をいただきました。

ただ、このような意見がありながらも、一方では「あなたのおかげで弓道をやめずに済んだ」「長年悩んだ左肩の痛みが消えた」などの報告もいただきました。

現在では、弓の引き方に関して、八節動作の具体的説明から、古くの弓道本の解説まで行っています。これによって、多くの方が弓を引く動作から道具の使い方まで具体的に学べるようになりました。

弓道の悩みを解消するには「きちんと古くの文章を読んで、理論的に弓道を勉強する」ことが必須です。これをしなければ、射の技術は伸びません。たとえ、昇段したとしてもすぐに弓の引き方は下手くそになります。

古くの文章といっても、何も古典漢文を一から学べと説明しているわけではありません。例えば、教本1~3巻の文章を見ると、そのほとんどが昔の弓道の書籍から来ていることがわかります。教本一巻の「骨を射る」「胸の中筋から離れる」という文章もきちんと出典があります。これらを国会図書館などの古くの書物が保管されている機関に足を運び、調べるのです。

そして、その文章の本当の意味を理解すると、弓を引くために行わなければいけない稽古法、身体の使い方、考え方などがわかってきます。

例えば、手の内の話をすると、現代の弓道では、「手の内は形を整えないと癖になって弓道の実力が伸びない」とお話しする称号者がいます。しかし、古くの弓道家の書物を開くと、むしろ手の内は形を決めてはいけないものと話される文章が多いです。そのように「手の内を探り、的中に関連性を見出すことがすでに小技法であり、そのような勉強は弓道に必要ない」と解説しています。

その文章の起源は、教本二巻に記された「阿波研造」の文章を読み、そこから引用文献をたどっていくと、わかっていきます。

もちろん、私も最初からすらすら読めてたわけではありません。しかし、今では20冊以上古くの弓道書籍を見て、弓道で言われている教えや内容についてきちんと物理的に歴史学的に生理学的にも説明できるようになりました。説明するだけではなく、きちんと弓を引きながらその意味を解説できるようになりました。

これによって、多くの人の弓道家の悩みを解消できるようになりました。それだけではなく、30kg程度の弓を少ない力で押し開き、稽古できるようになっています。

弓道教本一巻には、「日本の弓の最大の特徴として、少ない力で弓を開ける」と記されています。筋力に頼らず、姿勢や骨格に目を向けて、押す角度をきちんと定めれば、腕がほそい人でもこのように弓を引くことができます。これができると、弓道の文献で解説されている内容がよりわかるようになります。

このように、「自分で勉強する」「少ない力で弓を押し開けるようにする」ことができれば、後はひたずら矢数をかけます。すると、一人であっても、的中率が向上するだけでなく、射癖を改善することも可能です。実際に、私の元で教わった方の中には、指導者不在の中で「四段取得(合格率約数パーセント)」「インターハイ出場」「25kg以上の弓を押し開けるようになった」なの実績を残された方がいます。

よく、弓道の世界では「きちんとした知識を学ぶために指導者につかないといけない」「一人で稽古すると我流に陥る」などといわれます。しかし、複数人で稽古したとしても、理論的に勉強しなければ結局我流に陥ってしまいます。見た目キレイで、ゆっくり弓を引いても、矢は適切な方向に飛びません。

必ず理論的に弓の引き方を学ぶ必要があることをご理解ください。

行うことは簡単です

さて、上記でも知る記した通り、弓道の実力を伸ばすのは誰でも可能です。シンプルですがやることは多いです。とはいっても、高校レベルの物理や医学レベルの生理学を学ぶ必要は全くありません。行うことは、「大きく弓を押し開く」だけです。いうのは簡単ですが、これを実際に体現するのは非常に困難です。

そのために、「姿勢の整え方」「取りかけ、手の内の意識の仕方」「打ち起こしの適切な角度」「大三で使うべき筋肉」「引き分けにおける弓の押す角度」などを勉強します。これらの内容を実践すれば、身体に負担なく、できるだけ引きやすく、射癖にかかりにくく引き方を体得できます。

ただ、この弓の引き方を身に着けるには、最低でも半年、だいたい一年程度かかります。しかし、一度身に着けてしまえば、射癖にかかりにくく、100本程度矢束をかけても問題なく弓を引けます。

一見簡単なことのようで100本程度矢束をかけるのは非常に大変です。 実は、称号者の方であっても、10本程度弓を引いたら、射型が崩れ始め、関節を痛める人も多くいます。このような人は、段は取得してきましたが、弓の引き方を勉強してこなかった人たちです。このようになると、やがて弓が引けなくなり、勢いの射がなくなってしまいます。

そのため、どのような現状であっても、弓の引き方は理論的に勉強するようにしてください。

当弓道会で行っている稽古のイメージ

そして、当弓道会で行っている稽古は、以下の動画でご確認できます。基本的には、弓の引き方を理論的に教え、受講者にはそれを取り入れてもらいます。

このように、できるだけ初心者に合わせながら、弓の引き方を解説します。それだけではなく、弓道の世界では、抽象的で具体的な文献も明かされないまま言葉だけが独り歩きしている指導があります。

「肩甲骨を開くようにして引く」→なぜ肩甲骨を開かないといけないのか?

「胸の中筋から広げるように」→どうして矢を放つときに、右手ではなく「胸」なのか?その具体的な手法は

これらに関しても、古くの文献を読むことで解決に至ります。稽古会に足を運んでいただければこのような内容に対してもきちんとお答えします。弓道でお悩みの方は一度お越しください。

また、興味がありましたら。「なぜ?理論弓道が開設されたのか」の理由についても、お時間あるときに読んでいただければ幸いです。

興味のある方は、まずは「メルマガ」に登録して弓道を理論的に勉強してみませんか?そして、実際に、あなたの弓の引き方から感覚まで変えて、最適な状態に導くためには、ぜひ「稽古会」にご参加ください。また、専門的に弓道を勉強されたい方は、当弓道会の「会員」になって、理論的に弓道の勉強を継続的に行うことを推奨します。

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