このページでは、八節動作の中で
初心者がつまづきやすいポイントをまとめました。
既存の弓道の指導は、多数の誤りや文献の引用ミスがあるため、「前提の間違った教え」「解剖学的に間違えた教え」が多数あります。
しかし、現代の弓道高段者、指導者は教本を含めた本を読んで適切に指導できる人は少ないです。
したがって、初心者のあなたが姿勢の作り方から、指導された内容を実践できるようにすることが大切です。
このページでは、「正しい姿勢の作り方」「全国で言われている弓道の教えを力みなく実践できる具体的手法」を全て動画にまとめて解説しました。
あなたひとりでどんどん実力を伸ばしてください。
足踏でやるべきこと
・60度で、前屈みの姿勢でも引ける筋肉の伸ばし方を勉強する
・正しいひかがみの伸ばし方を勉強する
以下の動画を見てください。足踏みの内容を全て実践できます。
■前屈み、60度の足開きでの正しい構えの作り方
この姿勢は弓道教本としても基礎として解説されていますが、実際にやると、ほとんどの人が体が前後にぶれやすいです。
ちなみに、弓道で適切な足踏みは75−85度です。このくらい足先を広げると、お腹周りを広げやすいからです。
もし、60度足踏みの構えで弓を引く場合は、「ふくらはぎ」の筋肉を伸ばしてから実践してください。
【初心者弓道講座】初心者が60度、矢の長さの足幅で楽に構える方法
ついでに、60度になってしまったのかの理由も解説しておきます。これを見ると、今の弓道の60度足踏みの教えが練習として取り上げるのが難しいのがわかります。
【初心者弓道講座】なぜ、今の弓道の世界は「60度前屈みの足踏み」になったのかの意外な理由を解説【足踏】
さらに、60度足踏に加えて、「ひかがみを伸ばしなさい」と言われることもあります。この内容も、実際の指導では、ただ脚を力ませてしまう可能性があります。そこで、この動画を見て実践してください。
【初心者弓道講座】正しいひかがみの伸ばし方。大事なことは「姿勢」を伸ばすこと【足踏】【理論弓道】
胴造でやるべきこと
・胴造は射の基礎となるという意味を理解する
・下腹を正しく意識する
・三重十文字の姿勢を作れるようにする
・正しく首を伸ばす
この3つを理解すると、胴造での正しい姿勢作りは完了です。
取り入れて見てください。
とにかく胴造は大切だ!となんとなく指導されることがあると思います。この動画を見て具体的な意味を理解しましょう。
【初心者弓道講座】なぜ?胴造が大切か専門知識ゼロで深い部分まで教えて差し上げましょう【胴造】
次に、胴造の指導で「丹田が大切」とも解説されます。この内容をほとんどの先生は「下腹に力を入れる」ことと解釈します。
そうではありません。かと言って、ただ「力を抜く」わけでもありません。
わかりにくい丹田の内容はこの動画を見ればすぐに理解できますので、ぜひ実践してみてください。
【初心者弓道講座】10分で専門家レベルに理解できる「丹田」の意識の仕方【胴造】
【初心者弓道講座】最強の身体使い「首を伸ばす」で作法、射法ともにうまくなっていこう【胴造】
【初心者弓道講座】正しい三重十文字の作り方とその具体的意味を理解する【胴造】
弓構
・両腕を「円相」のように作り、かつ腕を緊張しないように意識する
・手の内で「手の内十文字」「天文筋に弓を当てる」ように見せる方法を覚える
・右手首をひねっているように見せる
・顔を的方向に楽に向ける構えを覚える
これらの内容を実践できるようにした動画をまとめました。ぜひ、ご覧ください。
弓構えでは、「両肘を張ってください」とよく言われますが、
肘を張ったら、良い形はほとんど作れません。
肘を張ると、肩が上がりやすくなり、三重十文字の構えが崩れるからです。
だから、この動画にて「見た目は肘を張っているように見えるが、実際には姿勢がよくなる」円相の構えを理解しましょう。
【初心者弓道講座】楽に右手首を捻り、右肘が張れる正しい円相の弓構の仕方
次に、弓構えで右手首を捻る。この内容も間違えております。
そもそも、弓道教本一巻で取り懸けでは「手首を曲がらぬようにすること」と記載されています。右手首を内側に捻ると手首が曲がりやすくなり、手先で引く形になります。
ただ、この「肘の動かし方」を覚えると、右手首を捻っているように見せて、かつ腕の力みなく弓構えを取ることができます。必ず覚えましょう。
【初心者弓道講座】正しい手首の捻り方。姿勢から作ると、右手首・懸け口・肘の張り・羽引すべて整う
最も現代弓道で誤りと言えるのが「手の内」の内容です。
例えば、「手の内十文字」これは、弓道の世界では「弓構えの時に弓と手を十文字に当てて握って」と言われます。
この内容は間違えています。なぜなら、弓構えの段階で手の内十文字を作ると、会に入ったときは弓が手の内側に入りすぎてしまいます。
そもそもこの教えは斜面打起の先生のものです。正面打起でこの内容を実践すると
ただ、以下の動画であれば、「手の内十文字」の形に見せながら、左手を力ませずに弓を握れます。ぜひ実践してみてください。
【初心者弓道講座】正しい「手の内十文字」の作り方。手の内は、形だけではなく「動かし方」も一緒に理解する
同様に、「三指を揃える」「天文筋に弓を当てる」もやってはいけません。
この内容は斜面打起の先生「浦上栄」先生が教本二巻で解説している内容です。浦上先生は正面打起では、天文筋に弓を当てていません。
しかし、現代の弓道の指導ではこの内容を弓構えで実践するものと解説されます。
そのため、弓構でこの教えを真に受けると、左腕が力み、射型が崩れます。
そのため、以下の動画で「三指を揃えているように、天文筋に当てているように見える力みない手の内の作り方」を覚えてください。
【初心者弓構④】正しい三指揃え、天文筋の当て方。指が力まない画期的な手の内の作り方【初心者弓道講座】
さらに、物見動作をしますが、顔の向け方を変えると的と視界との視覚的誤差を減らすことができます。
この内容を覚えて、
【初心者弓道講座】的との視界の誤差を極力少なく顔を向ける方法
【初心者弓道講座3-6】物見2、正しく物見をすると、弓を押し開く力を負担を減らす
打起
・45度、高い打起、低い打起、あらゆる打起をできる構えを作る
・肩が上がらないように弓をあげることにする
・右手を主として弓をあげる
打起も、全国の弓道関係者から聞くと、
「45度」「45度より低い打起こし」「肘で張って肘から上げるようにしなさい」「右手を主としてあげなさい」
と指導されます。
結論から言いますと、どの内容も実践すると、腕が力みます。腕に負担がかかったり、姿勢が前屈みになってしまうからです。
45度にすると、肩が上がってしまう
低い打起こしにすると
肘で張ってあげるようにしても肩が上がる
右手を主としてあげると、右肩が力む
こうして、形だけの指導を間に受けて、後で射型が崩れていき、結果的に悪い方向に行きます。
ですので、この動画を見て、まず「肩が上がらない打起」を実践してください・
【初心者弓道講座】肩が上がらず、自然に形が整う弓の上げ方解説【打起】
そこで、「肘を張って打起する」「右手を主としてあげる」ように指導されます。こうして、肘を張ろうとして肩が上がってしまい、射型が崩れます。
そのため、この動画を使って、「肘を張っているように見せて、肩が上がらない打起」を実践するようにしてください。
【初心者弓道講座】きちんと右肘が張れて打起できるようになる非常識な方法をお伝えします
また、打起は高く打起こしをすると良いです。弓と体との近くなり、
【初心者弓道講座】高く腕を上げても肩が上がらない意外な腕の使い方
【初心者弓道講座】打起すたびに姿勢と肩のポジションが整う弓の上げ方を公開【打起】
【初心者弓道講座】もし、打起高く上げられないなら、こう胸を使えば楽に開ける
引き分け
引き分けで求められるものは
・左右の拳、肩が並行に揃う
・肘を張るようにする
この二つですが、やるべきことはこれ「いないいないバァ」大三です。この大三の取り方を覚えてください。
前から見て肘を張っているように見えて、解剖学的に両肩の線が揃い、両手の力みが少なく大三が取れます。
【初心者弓道講座】これはやるべき!肩が絶対に上がらない大三の取り方
大三で起こる問題を全て解消する
さらに、引き分けで起こる問題として
・左腕が突っ張る
・右手首を捻る時に力が入る
・肘が下がって鳥打ちの構えになってしまう
という問題があります。これらの問題を解消する方法を解説します。
【初心者弓道講座】大三で左腕が力まない裏技
【初心者弓道講座】大三で正しく手首を捻り、綺麗な姿勢を構築する【引分】
【初心者弓道講座】大三で肘が一生流れなくなる具体的な体の使い方
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