体配動作で指摘されやすい7つのポイントを理解し、審査の合格率を高める

この記事では、体配動作で指摘されやすい箇所とその対策方法について解説していきます。

審査では、共通してみられる箇所がありますので、それらを整理して、体配動作につなげましょう。全国の弓道関係者のべ700人以上に会い、体配と射で指摘された内容が7種類ありました。

ひとまず、この内容を理解して、キレイな型の具体的な意味を理解するようにしてください。そこから、作法や体配で整えるようにしましょう。

とにかく、連盟のは見た目のキレイさを見られる

まず、全国の弓道関係者から事情聴衆して、弓道連盟の体配は形式美(目に見える箇所)に注目しているのがわかります。

無駄な動き、見た目の琴線がそろっていない形などは減点の対象になります。ただ、極論言うと、形式美の内容を取り入れれば、圧倒的に指摘されなくなります。

したがって、あなたが審査に合格したい場合、「どういう動き、形がキレイか」ということにこだわって見てください。

ただ、形のキレイさといっても「内面」のことを指していません。言い方が悪いですが、中身はどうでもよく、見た目のキレイさだけで判断されます。そのため、キレイな見た目の特徴を抑えて、体配につなげることが大切です。

そこで、指摘されやすい部分について以下にまとめます

無駄な動きは指摘されやすい

動作中に「無駄な動き」をすると減点されやすいです。

・歩いている最中に目線がきょろきょろしている

・射の最中に口が動いている

・歩いているときのまばたきが多い

・執り弓の姿勢で歩いているときに、元弭がグラグラ動いている

こうした「口、目の動き」というのは審査員から減点されやすいです。無駄な動き=不自然な動きと解釈されるからです。初めての方に特に指摘されやすい内容でしょう。

左右対称、平行にという指摘も多い

左右対称」「平行」も審査の基準に取り入れられやすいです。左右対称になっていない、平行にそろっていないという理由でよく言われます。

・歩いているときの両足先の向きが開いている⇒平行に真っすぐそろえる

・矢を番えたときの甲矢、乙矢が平行にそろっていない

・執り弓の姿勢で左右の拳の高さが合っていない

・打ち起こしするときは肩の線、矢の線が平行であること

・引いている最中に矢の線が地面と平行になっていること

動作が中心に行われている

これと関連して、「動作が中心で行われているか」ということについても見られる基準になりやすいです。

・矢番え動作は、弓と弦の間が体の中心を通っていること

・弓構えで、弓と弦の間は体の中心を通っているようにすること

・打ち起こしでは弓が体の中央で上がっていること

スピード

スピード」も指摘されやすい内容です。その際は「速いか遅いか」「スピードが一定か」というところを見られます。

・歩き動作が人よりも速い

・八節動作が全体的に速い

・弦調べのとき、顔を戻すときに早くなる

特に、弓道連盟の射法では「遅い」動きが喜ばれます。速い動きは審査員から「雑な動き」ととらえられやすく、遅い動きは「落ち着いている」と良い風に解釈されやすいです。

動作が一つ一つ止まっている

動作が一つ一つ止まっていることも大切です。弓道教本の一巻に、一つ一つの動作を止めて行うようにと記載があるからです。

・弦調べで見る位置が早く変わりすぎる

・大三動作が止まっていない場合(大三をちゃんと開いていないと指摘される)

・弓倒しをした後にすぐに顔を戻す

よく、講評や指摘で言われる「〇〇の動作がきちんとできていない」の「きちんと」という言葉はこの意味で使われる場合が多いです。打ち起こしから大三の動作の移りが速い場合だと、きちんと打ち起こしをしていないととらえられます。

特に、高段になるにつれて「ピタッと止める」のではなく、「少しずつ遅くして自然と止まっているように止める」よう指摘される傾向があります。

例えば、先ほどの大三動作を例にすると、初段のうちは大三で弓手をピタッと止めて大三の形を作ってから動作を行っても何も言われません。しかし、高段になると、大三動作をいきなり止めるのではなく、スーッと遅くして自然と静止するような取り方ががよくなります。

だんだんうまくなってくると、意識的に止めるのではなく「落ち着いて動作をした結果、止まっている」という様子がわかるような射をするのが受けがよくなります。ただ、残念ながらこれについては、具体的な方法は存在しません。審査員や高段者が自然に止まっていると思われなければいけないため、偏りがあります。

その根拠はyoutubeなどで高段者の射を見ればわかります。ある方は極端に遅い人もいれば、別の方は速かったりします。このあたりは正直に言うと、「県によって異なる」が正解です。

残念ながら、弓道の昇段審査は統一した審査基準は一応ありますが、それに則して正確に審査はしていないのが現状です。審査員の好みや嗜好が入って審査されており、そのときのあなたの動作が「適切」ととらえてくれるかは運次第です。

動作が小さすぎても大きすぎてもダメ

動作が大きすぎても小さすぎてもダメと言われます。

例えば、引き分けが小さいと引き分けが小さくて弱いと指摘されます。弓道の文献にも、小さい引き分けがよくない文章は多数書かれているため、うなずけます。かといって、大きく引こうとすると今度は「引きすぎ」と言われます。

・足踏みが狭いと言われて広く踏みすぎると、不格好と言われる

・打ち起こしで高く上げると高く上げすぎと言われる

・引き分けが小さいといわれて、大きく引くと引きすぎと言われる

・会が短いので、10秒以上持つと、もたれになってると言われる

・初段の際は大きく離れて左右のこぶしを大きく開くのが大離れ、しかし高段になると左右の拳が必要以上に動きすぎると弓手が動いているよと指摘されやすくなる

この理由は、連盟の射法、動作を小さく行うと消極的ととらえられ、大きく行うと形に合ってない・見た目の均整がとれていないと思われるからです。あるいは、それ以上大きく動作をしすぎると姿勢や形が崩れるかもしれないと思われるからです。

段が上がるにつれて、大きすぎる動作を正すように指摘されやすくなります。高段者になると打ち起こしも引き分けも小さくなっていき、離れも右こぶしが戻っていても「ゆるんだ」ではなく、「澄んだ離れ」と解釈されます。

昇段審査で判断するのは高段者です。その離れの動きがどうであれ、審査においては高段者がよいと言われる離れを行わないと合格させてもらえません。高い段を狙うようであれば、あらゆる動作を控えめに行うように意識するのがベターです。

何で指摘されているか、怒られているかを考えよう

以上の内容「無駄な動きが多い」「左右対称・平行にそろえる」「動作を中心で行えている」「スピードが速すぎず、一定になっている」「一つ一つの動作が止まっている」「動作が小さすぎず、大きすぎないようにする」

これらがわかったら、指導者や高段者に指摘されたときに、指摘自体にとらわれず、その原因を考えてください。

例えば、弓を引いている最中に、「すり足ができていない」と言われます。そこで、なぜすり足をしないといけないかを考えてみましょう。もしかしたら、すり足のスピードが速すぎて「キレイに見えていない」ことが良くなかったのかもしれません。

このように、指摘された理由がわかるようになれば、駄目だしし続けられるよりもストレスはたまりにくいはずです。

初段者、高段者で指摘されやすい内容をまとめる

これまで、700人関係者に調査した結果、初めての方と高段になるにつれて指摘される内容をまとめます。

初段~弐段:無駄な動作をよく指摘される

四段以上:無駄な動作での指摘がなくなり、大きすぎる動作を指摘される

五段以上:全ての動作が整ってきて、「精神性」「射品」を求められるようになる

特に、五段を超えると、もはや技術ではなく精神性だけを見られます。あなたが一生懸命稽古しても、見る側がその行為を「射品」ととらえられなければ、全ての努力が無駄になってしまいます。

そのため、個人的には、初段~弐段程度の段を取得するのがオススメです。それ以降の段は取得する必要はあまりないといえます。

初段に関しては、ひとまず指導者や高段者の指摘された内容をどんどん聞いて取り込んでいきましょう。それぞれ指摘された理由が自分なりにわかれば、あとは実際の動作に取り入れていくだけです。四段になってきたら、大きく動作するのではなく、落ち着きのある素振りを見せられるようにしてみましょう。

以上の内容を理解することで、体配含め射法をキレイに行えるようになります。

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