項目別、審査の内容で見られる内容とその対策法まとめ

例えば、地方審査で審査員からいただいた昇段審査の見るべきポイントについて解説していきます。いただいた用紙がありますので、参考にしてみてください。

審査のチェック表

対象:無指定~参段

入場

執り弓の姿勢

〇姿勢、項:真っすぐに伸ばすようにする

〇両拳の位置:左右の拳の高さは同じに

〇両肘:正面から見て張るように

〇末弭の位置:10センチの高さで維持する

〇目づかい:きょろきょろしない、まばたきしすぎない

〇弓と矢の角度:正面から見て二等辺三角形にする

 

〇上座に正対:上座に体をしっかり向ける

〇目づかい:上座に目を向ける

〇息合い:吸う息で頭を下げる、静止したら吐く、再度上げるときに頭を上げる

〇姿勢(襟足):腰から体を折って体が曲がらないようにする

〇矢の角度:体を倒しても矢先が動かないようにする

礼の仕方

 

歩き方

〇足裏:すり足で踵が浮かないようにする

〇一息2足:吸う息、吐く息でそれぞれ二歩かける

〇執り弓の姿勢:姿勢、両拳、両肘、目線の位置、末弭の位置、弓と矢の角度が変わらないようにする

 

本座

回り方

腰で回る:体を本座の方向に向けるときに、かぶせ足にならない

〇左足裏は床面:左足踵と右足踵につけて「L字の形」を作るときに、左足踵が浮かないようにする

 

このとき、体はねじれないように意識しましょう。

 

 

座り方

息合い:吸う息で体を後ろに引き、吐いて静止してから座る

段をつけない:できるだけゆっくり行い体を下ろすとき、腰を入れるときに段がつかないようにする

右足踵は床面:体を後ろに引くときに右足踵が浮かないようにする

 

跪坐

左膝を生かす:左膝が床面から浮かせる

踵をつける:両足の踵をつけるようにする

〇三息:吸う息で頭を下げ、吐く息で静止、頭を上げながら息を吸う

〇約10センチ:頭を10センチ程度倒すようにする

〇段をつけない:できるだけゆっくり動作を行い、頭を上げる、下げる動作で段がつかないようにする

 

立ち方

〇息合い:吸う息で膝を立て、静止して吐き、息を吸いながら立つ

〇段をつけない:できるだけゆっくり行って膝を立てる、立ち上がるときに段がつかないようにする

〇腰で立つ:立ち上がるときに腰が下がらないようにする

 

 

射位

歩き方

〇一息1足:吸う・吐くでそれぞれ歩く

〇一歩目大きく:大きめに踏む

 

開き足

〇一息:吸って膝立ちになり、静止して吐く

〇末弭は中心:体の中心で維持する

〇廻りつつ腰を沈める:開いた足を正座する位置に同時に戻しながら、腰を沈める

〇軸足を動かさない:軸足も体の左側もぶれないようにする

 

矢番え

〇末弭は中央:末弭を中心に合わせる

〇弦は鼻筋:弦と弓を回転させたときに、弦が鼻筋を通るようにする

〇弦を返す矢は床面と平行:右手で弦を返すとき、矢が床面と平行になるようにする

〇組む見るとる戻す:早矢、乙矢を左人差し指と中指の間に組む、二つの矢を見る、その目線を変えないで乙矢だけを取る、乙矢を早矢の筈にもっていきながら、顔を戻していく

〇矢は平行:早矢、乙矢を左手にそれぞれ持ったときにそれぞれ平行にする

〇左肘を生かす:左肘を張るようにする

 

ここで甲矢、乙矢は平行にそろうようにしましょう。以下の図のように平行になっていない状態は審査で減点されます。

 

少し、肘を張るようにしてください。すると、小指に力をこめやすくなり、矢を平行にそろえやすくなります。

 

捧げ方

〇目通りの高さ:両拳を目の高さに合わせる

〇肘を張らず:肘を張りすぎず、肩が上がらないようにする

〇相対して円相:両腕を丸く囲むようにする

 

 

退場における項目

射位から

〇足裏:すり足で踵が浮かないようにする

〇一息2足:吸うで二歩踏む程度のスピードを保つ

〇執り弓の姿勢:入場における「両拳の位置」「目使い」「弓と矢の角度」が変わらないようにする

 

〇上座に正対:体を上座の正面に向ける

〇目づかい:キョロキョロしない、まばたきしすぎない、上座と目線を合わせる

〇姿勢(襟足):腰から折って頭を下げる。頭だけ下げて「襟足」が正面から見て見えないようにする

〇両肘:礼の最中も張ったままにし、両拳の位置がずれないようにする

 

退場

〇敷居に直角:敷居の線に体をきちんと正対させて、退場する

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