項目別、審査の内容で見られる内容とその対策法まとめ(射法)

審査において、きちんと対策を取って稽古することが大切です。特に、体配を含め、射法においてもみられるポイントを明確にする必要があります。

今回は、実際に審査員からいただき、審査の最中に確認される内容をまとめ、その対策方法を解説していきます。

 

足踏み

〇方向:両足親指先が的の中心線を通るようにする

〇角度:両先の角度が60度

〇矢束:自分の矢の長さ程度に開く

正面から見たときに、射位の中心に立つようにしてください。審査員は、そこから「矢束程度に開いているか?」を判断します。

 

胴造り

〇三重十文字:両肩が平行にそろっているようにする、正面から見て猫背になっていないこと

〇本弭が左膝頭:本弭が股に入らないようにする

〇筈が体の中心:中心においてぶれないようにする

 

弓構え

〇矢は床面と平行:矢先が上に向かないようにする

〇顔向け:鼻のあった位置に耳が来るようにする

〇取り懸け:無駄な動きがないように取り懸け、右肘を張る

〇手の内:無駄な動きがないように弓を取り、天文筋に弓が当たるようにする、

〇取り懸け・手の内:左右の腕が相対し、円形になるように取る

取り懸けでは、筈の10センチ下から摺り上げてつける方法がありますが、審査では「無駄な動き」と判断されます。したがって、一度に筈付近に取り懸ける方法で行ってください。

 

打ち起こし

〇弓の本弭と末弭の位置:体の中心に通るように打ち起こす

 

引き分け

〇大三弦が顔の前・矢の向き・右拳の位置

弦が顔より前に来るようにする。

矢が地面に対して平行か下に下がっているようにする。

右拳が額より拳一個から一個半程度上につける。額より的方向に流れすぎないようにする

〇矢の水平、体と平行

引き分けで矢の線と肩の線が平行になるようにする

 

〇矢束

口びる近くにつくと「引き分けが小さい」と判断される。「ほほ骨より後ろ」に行くと、引きすぎと言われる。この間が差しさわりない矢束と言える。

〇頬付け:頬に矢がついていること

〇胸弦:胸に弦がついていること

 

 

〇詰め合い:両肩の線が平行にそろう、弓手がしっかり締まっていること、右肘がしっかり折りたたまれ、 射型に不自然がないこと

〇伸び合い:最後まで矢を押せていること。上半身が緊張し、力んだ様子がないこと。

〇狙い:矢の線が平行にそろっていること

注意:「詰め合い」と「伸び合い」の審査基準は段階によって異なります。高段になると、右肘が後方に入るくらい深く引くと、「引きすぎ」と言われて落とされる可能性があります。むしろ、右肘が右肩とほぼ平行くらいの位置で射型を固めた方が指摘が少なくなります。

かといって、初心の段階でこの引き方をすると、「引き分け」が小さいと言われます。

 

 

離れ

〇矢線に抜ける:弓手が矢の線から落ちないようにすること

〇握り落ち:弓手の握った位置がずれないようにすること

 

残心(身)

〇伸び:左右の腕を伸ばして、2~3秒程度伸ばす

 

弓倒し

〇息合い:息を吸ってゆっくりと弓を戻し、息を吐いて戻した後に静止する

〇最短距離:弓の末弭が戻したときの位置に向けて最短距離で通るようにする

〇両拳の位置:両拳を両腰骨につけたときに左右の拳の高さをそろえる

 

 

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