弦しらべの意義と姿勢を崩さない目線の動きを理解する

弓構えで取り懸けをする前に、自分の弓の弦と、的に目視する「弦しらべ」を行います。弦調べの考え方は多岐にわたり、
知っておくだけでも射の内容の理解を深めることができます。

 

ここでは、弦しらべの意義や意味を解説していきます。

 

 弦の元弭と裏弭にまつる神を敬う
古来、弓の元弭と裏弭には「神」が宿ると言われてきました。そのため、矢渡しでは、弓の元弭と裏弭を目線で確認をとっていました。

 

現在では、作法の基準が変わり、元弭、裏弭まで目線を映しません。そのため、2015年の段階では、昔の歴史を理解するだけで問題ないと言えます。とはいっても、何かしらの動きで、弦しらべの基準が変わることもあります。

 

「取り懸け」をする前に弦しらべを行うが、信仰方向からいえば、天理の神を礼拝する行いである。上下の鏑藤(かぶらどう)は天地の神を祀ってあり、矢摺藤は自分の守本尊の宿るところと考えられている。
 
第一に天神を拝し、次に地神を敬し、第三に守本尊を念じ、次に箆(の)を見るのは、現在の自分を省みるのである。そして、「板付け」から的という彼岸の希望に眼を移すのは、すべて動作や心を疎かにせぬためである。〜千葉範士〜

 

上下の鏑藤を確認するときは上を向くときにアゴがあがっていたり、下に向くときに首がうつむいたり首が動かないようにしましょう。それにより、見た目姿勢が整ったまま弦しらべを行うことができます。

 


弦調べの方法としては、首をあまり動かさず、眼仕いだけで、矢筈のところから、上の鏑藤、下の鏑藤、矢筈にのところに戻って・・・・〜千葉範士〜

 

 次に体配にかかわる目の動きです。矢に目線を映すときは、、「矢筈」「箆」「矢先」「的」といった具合に「箆」と「矢先」にも目線を配ることが大切です。つまり、しっかり見るべきところを見て矢を通して的を見るということです。

 

この理由は、矢筈の確認のときは首が動きます。意識して行わないと動作が早くなりがちであり、また呼吸の意識も薄れやすいからです。範士の先生が矢渡しで弦調べを行っている姿を見れば、矢に目線を映すときに一か所一か所を確認して行っていることがわかります。

 

しっかり、胴づくりで背中から項まで縦方向に伸ばし、つながった筋肉の状態を作ったのに的を見るときに「くるっ」と顔を回転させるのではなく、矢の端から端まで確認するように弦調べの動作を行いましょう。

 

矢筈のところから上に移って上の鏑藤に至ってちょっととどめ、(きわめて瞬間)、静かに下に下りて下の鏑藤でとどめ、更に矢筈のところに戻ってとどめ、箆に沿うて矢先に至ってちょっととどめ、矢先を通して的に眼を移す。〜千葉範士〜

 

以上のことを理解すれば、落ち着いて弦調べを行うことができ、姿勢が崩れずに射の動作に移ることができます。

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