実際に弓を購入されたなら、次に弓の引き方を詳しく解説していきます。この記事では、
超初心者弓道家(実践回数1ー5回目くらい)の人が、最初に意識すべき、弓の引き方
について、詳しく解説していきます。
やることは二つです。
1姿勢
2右手
まず、一番最初は
姿勢を意識してください
弓道の世界における「胴造り」になります。
意識することは三つ
・両足先を開-く
・自然と体重を後ろー(踵付近)に乗せる
・胸を開いて、背中を伸ばすようにする
この二つを意識してください。
この三つを意識すれば、超初心者の背中を伸ばすは完了です。
次に、
右手を大きく回せるようにしましょう
弓道をうまくなるためには、右手を大きく回すことを覚えた方が良いです。
理由は、右手の動きが小さくなりやすいから。
初心者ってよく弓を引いてて「左肩が上がりやすい」と思われますよね。
これは左肩・左腕の筋力が弱いからではないんです。
右手、右肩に取り懸け、打起こしの段階で力が入って、左肩、左腕の動きが悪くなることで起こります。
昔、弓と禅の繋がりを詳細に解説し、数々の弓道の伝説を残した梅路見鸞氏の文献も同様の考え方が記されています。
打上と引分での失
一、浮きは右手弽内、矢の抱きの固きに過ぐる右肘の固着に因る
一、向きの異なりは前篠の失の上にさらに左手の力の過ぎと的に捉われしとに因る
梅路見鸞氏「心月謝儀」より
この文章は引き分けにおける悪い癖を説明したものです。両方とも、「右手に力が入ったしまう」ことに関して解説しています。
初心者が、左肩に力が入ってしまうのは上記の引用文の2番目の「右手の力が入った後に左手に力が入る」パターンです。左肩自体ではなく、先に右手に力が入って後に左手に力が入ります。
だから、初心者はいきなり形を綺麗にしようとせずに、最初は右手を大きく動かすことを意識していった方が良いです。
ただ、初心者は取り懸けをしようとすると
・弓引いている最中に弦が外れる
・会に入ってうまく弦が外れない
といった問題が起こります。
絶対に失敗しない取り懸けの方法
まず、取り懸けを行う際の、右手の使い方を確認しますね。
・親指を引っ掛ける
・中指を親指の上に乗せる
この二つを意識すれば、弽が親指に引っかかります。
しかし、この二つを意識しただけでは、うまく引けない場合があります。例えば、つるが途中で外れてしまう問題が起こってしまいますが、
次のようにします。
・右手を捻る(右肘を後ろに引きながら)
・右肘、右手、左手で一直線に矢が飛ぶようにする
この二つを意識してください。
こうすると、弓を持っていない初心者であっても楽に弓を引けるようになります。
もし、弓を引けない場合は、最初は斜面、後で徐々に正面の構えのように作り上げていくことが鉄則です。
他に、会の時に右手弽内がうまく弦から外れないという問題があります。この問題は、右手の離し方を練習するのが良いです。
具体的には「離れの練習」を覚えるようにしましょう。離れの練習は、次の記事から勉強できます。
ざっくり言いますと。
・右手を弦に引っ掛けて軽く引く
・右手を外側に素早く回して外す
この二つを徹底的に練習します。そうすると、外す要領がわかってきてスムーズに弓を離せるようになります。