足踏みでやること

足踏みで行う内容をまとめる

足踏みは適切な姿勢を保持して弓を引くために必要な動作です。弓は自分より大きい道具であるため、前提として、体全体の筋肉を活用し、弓を大きく引いていく必要があります。このときに、足の置いている位置を的の延長線上において、弓を引くようにします。

 

昔の弓道者は弓を引く動作を分解し、いろんな流派を持った人たちが、足踏みの重要性を解きました。「足踏みの安定は胴の安定を表し、それは上半身の安定につながる」と説明した人もいます。

 

足踏みで行うべきポイント

以下に、足踏みにおいて行うべきことについてまとめていきます。

 

・左足を的に向かって半歩踏み開く
・左拇指球を的の真ん中につける
・的―左拇指球の延長線上に右足先がそろうように置く

 

抑えておくべきポイント
@両足の親指の結んだ線の延長(線上)に的の中心があること
A両足親指の指先の間隔は自分の矢の長さ程度で上半身に無駄な力みなく、姿勢が安定するところに開く
B足の角度は60度程度に収まるようにする(厳しく決まってはいない)

 

(現代弓道講座2巻、弓道教本1巻から引用)

 

〜Bの状態を行います。これによって、弓を引き、会に至った際、上方から見ると、矢の位置は足の左親指先とほぼ一致し、的の中心線上にそろいます。そのまま矢の線上に右拳が離れ、まっすぐに矢が飛べば、的に中ります。ただ、体型、体格によって若干のズレが生じますが、足踏みを行い、腰、肩の位置が上方から見て脚の位置と一枚にそろうようにします。

 

昔、的の中心は自分の目で見定めて、中心線を決めていました。弓道場の大半は的の中心がわかるように射場の端に目印がつけられています。射場と矢道との境目に、小さい出っ張りやシールで印をつけられています。

 

ただ、民間の道場を含め、目印と的の中心は必ず一致するわけではありません。工事をする際に、的の中心と射場における目印のズレが生じている可能性があるからです。あるいは、的をつけるのは人間が行うため、多少のズレが生じます。

 

このような理由のため、正確に中心に踏みたいのであれば、目印にあまり頼らずに、自分の目で踏みしめる気持ちを持つことが大切です。

 

両足先をそろえる理由

教本二巻で日置流を学んだ浦上栄範士は、熟練者の場合、狙い目によって、右足を踏む位置を変えると説明しています。この教えを「権足の中準(ごんそくのなかすみ)」とも説明します。

 

よほど弓道について精通し、自信を持っている方であれば、このような教えを実践してもよいかもしれません。しかし、私を含め、初心者の方はこのようなことを気にせず、両足先をそろえるようにしてください。

 

この理由として、両足先をそろえることで、両足のかかとによって起こる両肩の皮膚の引っ張られ具合が均等になるからです。これによって、両肩の位置がそろい、的の線上に平行にそろいやすくなります。これによって、肩関節周りの筋肉の張りや関節のねじれを防ぐことができます。

 

「現代弓道講座」における、尾州竹林の射法説明における足踏みでは、左右の足の踏み開く角度を変えることがあります。足の踏み開く角度が変わると、肩関節の腕関節とのはまり具合が変わります。

 

例えば、右足を狭く踏むと、引き分け以降に右肩根の受けが強くなります。弓のkg数が大きい場合は、足の踏み開く角度を変えて、関節の不正を補正することがあります。

 

両足の適切な幅

両足先の幅は自分の矢の長さと記されていますが、人によっては、この基準に当てはまらない場合があります。身長や体重、骨格によって自分にとって適切な両足の幅が変わります。

 

また、教本三巻の富田範士の矢束の教えを引用すると、矢の長さは自分の腕の長さによって決まるとされています。もし、身長に対して腕が長くなりすぎている人の場合、両足の幅が適切な幅より広くなりすぎることがあります。すると、脚の筋肉に無駄な緊張が起こってしまいます。

 

反対に開き幅が狭い場合背中の筋肉の張りがなくなりすぎて、上体がぶれやすくなります。ここでいう、足踏みの適切な幅を考える際に、「上半身の筋肉に無駄な力みがない」ことは重要となります。

 

つまり、自分で足の踏み開き方を細かく確認し、上半身に無駄な力みがない足幅を見つける必要があります。

 

以上の内容より、足踏みにおける基礎知識を理解できたと思います。これを踏まえて、次に「足踏みにおける適切な体重の乗せ方」を理解して、弓の引ける体構えをきちんと構築しましょう。

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