会でのねらい目のポイントを理解する

会で左右に弓を押し続けるときに次の離れで矢を的に当てるためにねらい目を定めます。ここでは、範士の先生の言葉から、ねらい目を整え方をまとめていきます。

 

 右眼を主として、左眼は従とする
ねらい目は、両目で合わせるのではなく、右眼で合わせるようにします。これは、右目の真下に矢が来るためです。このときに物見がしっかり入っていないと、ねらい目を右ではなく、両目で合わせてしまいがちです。そうならないように、物見をしっかり入れて、右目でねらい目を定めるようにしましょう。

 

会のとき的を視るのは右眼を正とし左眼を従とし、弓の左側から的を視るようにする〜高木範士〜
 
会の際における狙いとは、右眼をもって弓の左から物を狙い、左眼を併せ用いるのが普通であって〜鈴木伊範士〜

 
的のねらい目は弓の左側で割る
ねらい目は人によってだいぶ違いますが、的の左側で割るのが原則です。ただ、このねらい目の位置は経験によって分かれてきます。手の内、弓返りができている人は、ねらい目を弓の左側で割る位置に合って入り、そうでない人は後ろに狙っても的に当たることがあります。

 

あるいは弓によっても変わります。グラスやカーボンの弓は裏反りが出ないために、手の内が回らなくても真っ直ぐに飛びます。そのため、ねらい目は弓の左側ではなく、弓の中にピタリと入れて狙っても矢は的中します。

 

竹弓は裏反りが出るために、弓の反発力を効かせるために角見を効かして矢を放ちます。このため手の内による弓の返りが矢飛びに影響するために、矢はそのまま真っ直ぐに飛ぶわけではありません。弓の左側で的の真ん中を狙うと、「前を狙っているように」錯覚させられますが、手の内、弓返りが決まれば、矢は真っ直ぐ、真ん中に飛びます。

 

ねらい目は的を真ん中で割るのが原則であるが、的が弓の中にピタリと入る場合もある〜千葉範士〜

 

このような事実を無視して、もしも矢ずり藤の真ん中に的を合わせると、箆は的の後ろにつきます。それによって離れの勢いが消えて、合わせ離れになる可能性があります。初心者が教わるときのように、ねらいは弓の左側を的の右側につけるようにしましょう。

 

 ねらい目は人に見てもらう
稽古の量、体格によってその人のねらい目は変わります。初学者ならなおさら自分でも弓のどの辺りに的から真っ直ぐ向いているのかがわかりません。

 

そういう場合は経験者に見てもらって、的にまっすぐになる位置を人に教えてもらうことが大切です。後ろからねらい目を見てもらって、今の自分の射でどのくらいずれているかを見てもらうのです。ただ、は稽古するに従って、手首の向きや肩の位置、左右の腕の突っ張り具合によって上下左右微妙に変わります。
 
弓の手巾と頬に着けた矢と右眼の瞳孔から下した垂線との距離とによって種々度合が異なるから、後方から第三者から見てもらってねらい目を定める参考とするのが良い。〜高木範士〜

 

会に入った時の矢が的に乗っているかどうかということは、自分には判らない。他の人に右背後から矢筋を見通してもらって、その矢筋が的面内にあるとき、その射者がその弓と的との関係を知ること、それがその人のねらいである〜祝部範士〜

 

 あまり的にとらわれず、ぼんやりと眺める
弓道教本には「的に囚われてはいけない」と書かれています。あまり狙いを定めようとすると、眼球周りに力が入ってしまい、体全体に緊張が走ってしまいます。あるいは、会において余計な力みが入ってしまう可能性があります。十分に会で余裕を持たせるには、あまり的のことを考えすぎないことが重要になってきます。
 
手許(左拳)を通して的を見るようにすれば、的が手許へ出る。的を体に引き寄せる心持が大切で、これは体に心を取り戻して、体の中心に気分が収まるように心がけることである〜宇野範士〜
 
眼法は温顔で、静かな柔和な慈眼でありたい。慈眼で的を視れば、能くその的心を捕えることができる。徒らに眼瞼を大に開き、怒眼をもってしては、視力疲労し、体もまた凝りて固く、正鵠を失することは必然である〜富田範士〜

 

以上のことを理解すれば、会において正確に狙いが定まります。

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