お客様の声:大学

仙台の大学で古来弓道の練習会を行いました

「東北生活文化大学」に訪問し、高校生、大学生とともに体の使い方の講習会を行いました。弓道に使える体の使い方と姿勢の整え方を受講者に体感してもらいました。その後にし、その場で射の技術向上に必要な稽古方法を実践していただきました。

講習会終了後の生徒のインタビュー

 私は高校から弓道を続けており、今年で5年になりますが、今まで感覚だけで弓を引いていたように思えます。今回の講義では、筋肉の使い方や姿勢、考え方など様々な事を教えていただいてとても勉強になりました。特に印象的だったのは早気についてのお話でした。私は高校3年のころから早気が治らず、今では多少持ちますが、無理に持っている状態でした。ですが、今日の講義で自分が先に的に目が行っていることに気がつき、矢摺藤(やずりとう)を見て引いたら、楽に会が持ちました。他にも、大三のあり方や弓手の押し方など高校のころには教えられない事を教えていただいて本当に勉強になりました。
自分の課題であった部分がすぐに良くなり、今まで引いていた引き方より引きやすくなってとても約に立った。的に矢が当たらないのは引き方が悪いのではなく良くなっていく過程だという前向きなとらえ方を教えてもらい、これからの練習でも今日なかった「手押し車」や脇の下を鍛えるトレーニングを取り入れた基礎的な所を見直して練習していこうと思います。

今回指導してもらったおかげで自分の問題点やこれから取り入れるべきである所も発見できてとても参考になりました。今年入ってきた一年生に今日教えてもらった弓道に関する知識や技術も間違いなく教えていきたいです。自分の力だけでなく弓の力も利用し、崩れないような形や離れた時にブレないように重心を意識してこれからの稽古に励みたいです。待ち時間にも今日学んだような方法や無駄な時間を過ごすことの内容に弓道を続けていきたいです。

また、講習会の終了後に、指導者である大学のコーチにインタビューを行いました。

管理者:本日はインタビューに協力していただき、ありがとうございました。まずは、今回、理論弓道のサイトをお知りになったキッカケを教えていただきませんか?

コーチ:まず、弓道を稽古していて「自分でキチンと弓の引き方を説明できるようになりたい」と考えていました。それと、「勉強していた内容がちゃんと間違っていないか」確かめたいという気持ちがありました。

今まで弓道を勉強してきて、弓道の書籍にはワンポイントの知識や情報はたくさんありました。ただ、理論立てて射において行うべきことをまとめた内容はありませんでした。そのため、キチンと筋の通った理論をもとにその場で動きや引き方を実演する教え方ができていませんでした。

ただ、自分は、弓を教えるときには、「実践できる弓の理論や考え」が必要であると思っていました。その時に、高橋さんのyoutubeの動画を見るようになってから、動画内に書かれた内容を実際の稽古で試したりしました。そこから、メールマガジン登録やセミナー参加などを行って本格的に学ぶようになりました。

管理者:今まで当サイトの内容を自身で体験し、特に変わった部分はありましたか?

コーチ:「生徒に指導するのですが、キチンと説明できるようになったこと」が大きく変わったところです。自分で試してみると、確かに弓は引きやすくなりました。さらに、怪我もしなくなりました。こうした経験も含め、自分の中で最も変化や効果が確かにあったと感じました。

今まで弓を引いていて、別の先生に引き方を教わるときは「とにかく弓を押しなさい」と言われてきました。それによって、結果として筋肉に頼った弓の引き方になっていました。そのため、稽古も長続きもしないし、本数もかけることができませんでした(1日20~30本程度)。

そこから、「もっと本数をかけられるようにしたい」と強く思いました。自分は40歳を越えているため、筋肉に頼った引き方をしていて、気持ちも億劫になっていました。こうした経験から、筋肉に頼らず、持続できる射を実践したいと強く思いました。

管理者:怪我の話が少し出ましたが、具体的に弓を引いていて負担がかかっていた部分があったのですか?

コーチ:まず、大三において「左肩が入りすぎる(左肩が上に上がる)」癖がありました。そのため、引いている最中は左肩に大きな負担をかかっていました。それと、力で引いていたため、右の二の腕が太くなりすぎていました。筋肉で無理やり引いていたときは、いつも腕がパンパンに張っていたのを覚えています。

管理者:それはとても大変な思いをされていたのですね。他の生徒に古来の弓道に基づいて弓の引き方を教えたら、何か効果はありましたか?

コーチ:多くの人には射型の改善が見られました。特に押手に大きな変化がありました。学生たちは弓を引くときは「妻手でとにかく引っ張れば、弓は遠くに飛ぶだろう」と考えがちです。そのため、遠的の射型みたいになることが多いのです。そのときに、「肩を落として、そのまま押してみよう」と教えたら、射型が改善されました。

後、高橋さんが射における肩甲骨の働かせ方を教えていただきました。それを生徒に話し、教える前と教えた後の射を比べてみました。矢数をかけてヘトヘトになってしまった生徒にふっとその内容を教えると、射型が同じでも矢飛びが格段に変わります。

通常だったら、30、40本引いた後、生徒はへとへとになっています。けど、体の仕組みに基づいた弓の引き方を教えると、たとえ矢数をかけた状態であっても、矢の飛び方が見違えるほどに変わります。

管理者:それは体の奥部の筋肉をキチンと働かせることができたからですね。これまでサイトを勉強されて、どういった方にサイト内の内容をオススメしますか?

コーチ:できればですが、弓の段位が高い人ほど勉強されるのをオススメしたいと思います。その理由として、段数が上がってしまうと、自分自身のやり方に固執してしまいがちだからです。偏った指導で、教わる側に弓の引き方を教えると、受け手に体に痛みとか余計な力みを与えてしまう危険があります。すると、ほとんどの人が練習しようと思わなくなってしまいます。

特に女性や若い人は「痛い」と思ったら、なかなか弓を引こうとしなくなります。教える側は、その気持ちや考え方を知っていないと、適切な弓の引き方を理解できなくなってしまいます。

管理者:すると、段位に関係なく身体に負担のない引き方を学ぶことは必要だと思いますか?

コーチ:それは思います。体に負担の少ない弓の引き方を学ぶようになってから、弓道の稽古で喜びが増えました。特に、年齢が重なって体力が衰えてくるとなおさら「身体に負担のない弓の引き方」を学ぶ必要が出てくると思います。筋肉に頼らず、きちんと体を使って引くことを覚えれば、その経験は他のことにも活かせると思います。体力はもちろんつくし、50歳や60歳になっても、無駄のない動きができますし。それは、精神とかではなく、自分の肉体をどれだけ理解できているかで決まると思います。

管理者:大変貴重な話を聞かせていただき、ありがとうございました。本日のインタビューはこれで終了したいと思います。ありがとうございました。

コーチ:こちらこそどうもありがとうございました。

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