脇の下で「すくいあげる」ように打ち起こしすると、射の上達が速くなる

打ち起こしの動作は弓を自分の体の前で上に上げる動作です。多くの人は、引き分け打ち起こしの動作についてあまり深く考える人は少ないです。

しかし、打ち起こしの動作は射において大切な動作です。弓術書の中には打ち起こしの正否によって射の全体の成否が決まるとも書かれています。

打ち起こしの仕方を変えると弓が格段に引きやすくなるし、射癖を改善しやすくもなります。的中にもかかわる大切な動作です。ここでは、打ち起こしのときに適切な体の使い方について解説していきます。

打ち起こしの高さを低くすると射は廃射に陥る可能性がある

初心者を見ると、打ち起こしの動作を肩が上がる人がいます。このとき、指導者は射手に肩を下げさせるよう促したり、両肩を触って無理やり上がらないようにしたりします。

肩を使って打ち起こしすると、肘の角度は30度程度まで簡単に上げられます。しかし、これ以上位置が高くなると肩関節も一緒に上がってきてしまいます。すると、引き分けで弓の抵抗力が肩にかかってしまいます。

そこで、多くの人は肩が上がるのを嫌って、打ち起こしの高さを低くします。すると、引き分けのときにさらに肩や手首に負担がかかりやすくなってしまいます。

理由は打ち起こしが低いと弓と体の距離が遠くなるからです。実際にやるとわかりますが、弓と体の距離が遠いと引き分けで背中や上腕三頭筋に力入れにくいです。それによって弓が重く感じ、手首がたぐったり肩が力みやすくなったりします。

打ち起こしを低くすると、打ち起こしの段階では両肩が真っ直ぐにそろいやすいです。しかし、引き分け以降で肩に力が入りやすくなります。その結果、手首と肩が必要以上に力み、早気になったり、離れがゆるんだりします。

打ち起こしは脇の下から上げるようにすると高く上げられる

なので、肩関節に負担がかからないように打ち起こしを取る必要があります。

そこで、ポイントとなるのは「脇の下の筋肉」です。打ち起こしで肩から「上げる」のではなく、脇の下から「すくい上げる」ように打ち起こしをしましょうすると、肘が自然と高くなり、45度まで上がるようになります。

この打ち起こしをするためには、胴づくりが大切です。胴づくりをするときは首を伸ばして肩を落としましょう。頭を10センチ天井にあげる気持ちで首を伸ばし、肩を落とすことで、脇の下の筋肉が少し固くなります。この姿勢をキープしたまま、弓構えで足踏みの方向に肘を前方に張り出すようにしましょう。

そして、固くなった脇の下の筋肉からすくいあげるように打ち起こしをすると、少し「ピィィ・・・ン」と張っているような感覚を得ることができます。すると、弓がすっと高く上げられるようになります。

これにより、弓と体の距離が適度に近くなって大三と引き分けがしやすくなります。弓を押し開くのが楽になって体に大きく弓を割り込ませることができます。その結果、離れが鋭くなり、射形も整って的中率が向上します。

今より射の実力を向上させたいのであれば、肩ではなく、脇の下で「すくいあげる」ように弓を打ち起こししましょう。すると、肘の位置が高くなり、弓と体の距離が近くなります。その結果、引き分けやすくなって、射形と的中率が改善されます。

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