https://youtu.be/rFO94tzwPVo
弓道を始めて1年、こんな「不安」を感じていませんか?
「形はきれいだと言われるけれど、なんだか窮屈だ」
「強い弓を引こうとすると、どうしても腕に力が入ってしまう」
「このまま稽古を続けて、本当に上手くなるのだろうか?」
弓道を始めて1年ほど経ち、射法八節の流れも覚えて中級者の入り口に立ったあなた。特段悪い癖があるわけではないけれど、「自分が本当に正しく引けているのかわからない」という漠然とした不安を抱えていませんか?
実は、多くの人が同じ壁にぶつかります。それは、「腕の力」で弓を何とかしようとしてしまうこと。そして、その結果、的中が安定せず、離れもスムーズにいかないという悪循環に陥ってしまうのです。
「腕力」ではなく「姿勢」で引くということ
もし、腕の力をほとんど使わずに、今よりも強い弓を楽々と引けるとしたらどうでしょうか?
答えはシンプルです。「体幹が主であり、手は従である」という感覚を身につけることです。
腕はあくまで弓に従うだけの存在であり、実際に弓を開くパワーの源は「体幹(背中や肋骨まわり)」にあるべきなのです。この感覚をつかむことができれば、腕は驚くほどリラックスし、離れも鋭くなり、結果として的中も安定します。
古文献『尾州竹林弓術書』が教える「牛角の療」
この考え方は、私の個人的な感覚ではありません。江戸時代の弓術書『尾州竹林弓術書』の中に、「牛角の療(牛角の量)」という教えがあります。
牛同士が角を突き合わせて戦う様子を想像してください。角(つの)そのものは細くて弱いものですが、牛の巨大な体が押し込むからこそ、相手を吹き飛ばすことができます。
弓道において、「角」にあたるのが「手(手の内・取り懸け)」であり、「牛の体」にあたるのが「体幹」です。
どんなに綺麗な手の内(角)を作っても、それを押し込む体(体幹)が弱ければ意味がありません。強い体幹が弱い手先を助ける。これが、腕力を使わずに強弓を開くための絶対的な真理なのです。
実践!解剖学的に正しい「3つの体の使い方」
では、具体的にどうすれば「体幹が主、手が従」の状態を作れるのでしょうか?解剖学的な視点から、明日から使える3つのポイントを解説します。
1. 肋骨を入れて、首の後ろから伸ばす
まず重要なのが、上半身の構えです。腕の力を抜くためには、肋骨を少し中に入れる(下げる)意識を持ちます。そして、ここが重要ですが、必ず「首の後ろ」から上に伸ばすようにしてください。
顎を引こうとすると力みが生じますが、首の後ろがスッと上に伸びる感覚を持つと、自然と肋骨が収まり、背骨のラインが整います。これにより、腕がフリーになり、体幹とつながりやすくなります。
2. 「ふくらはぎ」は絶対に蹴らない
次に下半身です。「地面をしっかり踏め」と言われますが、これは「ふくらはぎに力を入れて踏ん張る」ことではありません。
解剖学的には、息を吐いた時にふくらはぎの筋肉が下に降りている(リラックスしている)状態が正解です。
もし、ふくらはぎが上がって緊張しているなら、それは「蹴っている」状態です。重心が浮き、体幹の力が弓に伝わりません。強い弓を引く時こそ、ふくらはぎは脱力して下がっている必要があります。
3. 手先は徹底的に「従」に徹する
最後に手先です。体幹(主)が働いている間、手先(親指や人差し指)はどうあるべきか。答えは「徹底的にリラックスさせておく」ことです。
特に右手(馬手)に関しては、離れに関わる重要な部分ですが、ここを意図的に操作しようとせず、体幹の広がりに任せて「従う」だけにします。
あなたも「強弓」を楽に開けるようになる
これらの身体操作、「肋骨を入れ首を伸ばす」「ふくらはぎを下ろす」「手先は従う」を意識することで、あなたの射は劇的に変わります。
これまで腕の筋肉で必死に耐えていた負荷が、背中や体幹の大きな筋肉に分散されます。結果として、「あれ?こんなに楽に引けるの?」と驚くはずです。そして、その余裕が「離れ」の鋭さを生み、的中への自信へとつながっていきます。
今すぐ実践して、本物の自信を手に入れよう
この方法は、特別な筋力トレーニングが必要なわけではありません。今のあなたの体のままで、「使い方」を変えるだけで実現可能です。
もしあなたが、「もっと楽に引きたい」「自分の射に自信を持ちたい」と本気で願うなら、次の稽古からまずは「ふくらはぎを下ろす」ことから始めてみてください。その小さな変化が、大きな上達への第一歩になります。
「体幹が主、手は従」の意識を持ち、手先の脱力を徹底する。
手先(角)だけで戦っても限界がある。体幹(牛の体)の強さを使って初めて、強弓をコントロールできるから。
1. 肋骨を入れ、首の後ろを伸ばす構えを作る
2. ふくらはぎの筋肉を下に下ろす(蹴らない)
3. 深呼吸で余計な力みを抜く
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