離れ:的中を復活させるための方法4選

 

的中を復活させるための4つの方法

弓道において的中が安定しない原因は、技術的な問題だけではありません。

多くの場合、姿勢や体の使い方に根本的な問題があります。

本記事では、的中を復活させるために必要な4つのポイントについて解説します。

 

1. まずは心を落ち着ける

すごい初歩的なことですがすっごい大事です。

弓道において、心が乱れていると、どれだけ技術的に正しい動作をしても的中は安定しません。射の際に焦りや不安があると、無駄な力みが生じ、自然な射ができなくなります。

この時に具体的に心を落ち着ける方法が「形を意識しすぎない」ことです。

特に、弓道の高段者に射形を指摘されたり、アドバイスされる中で「この形でこう引こう」という意識が強くなっていると思います。その意識が強くなりすぎると、しっかり体を伸ばして引くのは難しいです。

その意識よりまず最初に「心を落ち着ける」ことが大切です。そして思考を転換してください。

先生の言われた内容を意識しないようにすると、心が落ち着き、結果として言われたことができるようになる

弓道では、精神的な安定が何よりも重要です。まずは、自分の心の状態を整えることを意識しましょう。

2. 離れのスピードを上げる

これも重要であり、

離れのスピードが遅いと、送り離れ・緩み離れになり、的中が安定しません。

特に、離れが緩んでしまうと、矢がぶれてしまい、正確な射ができなくなります。

おそらく、世の高段者は的中のために大きな要素が二つあることを説明できないと思いますが、

的中とは、体の重心が下がって、肩線が安定していることが前提で

右拳を横に伸ばす長さと外回り率の二つによって的中がきます。

右拳を横に回す長さが長いほど、矢はまっすぐに飛びます。さらに、右手を外に回すスピードが速いほど、弦の引っかかりがなくなります。よって矢が無駄なノイズがなく離されて、的中します。

ここで多くの人は右手首の外回り率が低下することで外れることが多いです。

多くの人は右手首を捻る、中指で親指を押さえつける、右肩が上がってしまうなどの力みによって右手首を外に回しづらくなります。

そのため、離れを早くするための練習法について解説します。

  • 右手首の外回しを意識する
  • 毎日10回程度、離れの動作を確認する

離れの際に

離れのスピードを向上させることで、矢勢が増し、的中率が上がります。

3. 矢が前に飛ぶ場合の対策

矢が前に飛ぶ原因の多くは、「引き退身」になっていることです。退き胴の状態になると、矢が前に飛びやすくなります。

矢が前に飛ぶのを防ぐ方法

  • 親指を上に向けて引く
  • 胴造りを安定させる
  • 背筋を意識し、体幹をしっかり使う

親指を上に向けるようにし、親指をまっすぐ向けるようにすると、左肩の上がりを抑えることができ、矢の軌道を修正することができます。

4. 手で引かないようにする

弓道でよく見られるミスの一つが、「手で引いてしまう」ことです。手で引くと、矢の軌道が乱れ、的中が不安定になります。

手で引かないための方法

  • 肘を意識して引く
  • 足踏みを広めにとり、体幹で引く
  • 胸を開いて、腕に余計な力を入れない

特に、足踏みを広くすることで、手の力みを減らし、肘を正しく使えるようになります。

まとめ

的中を復活させるためには、次の4つのポイントを意識しましょう。

  1. 心を落ち着ける – 焦りをなくし、リラックスする
  2. 離れのスピードを上げる – 右手首の外回しを意識する
  3. 矢が前に飛ぶ場合の対策 – 親指を下に向けて引く
  4. 手で引かないようにする – 肘を意識し、足踏みを広くとる

これらを意識することで、弓道の的中率を向上させることができます。まずは今日の練習から、これらのポイントを取り入れてみましょう。

参考動画:射即立禅

 

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