アーチェリーパラドックスとは

みなさんは離れたときの矢の飛び方はどのように飛んでいるのか、考えたことはあるでしょうか?大部分の人は矢はまっすぐ飛んでいると考えます。近年では矢飛びを高速度カメラで観察し、その飛び方を見ると、飛び方に固有の現象がわかっています。

離れた瞬間、矢はくねくねと曲がりながら飛んでいます。この現象をアーチェーリーパラドックスと呼ばれます

アーチェーリーパラドックスはなぜ起こるか?

このアーチェーリーパラドックスはどんな名手でも起こることであり、遠くでも見たら蛇行しているように見えなくてもズームでも見るとくねくね動いているように見えます。

この奇妙な現象が起こる理由は、離れた瞬間の弦の圧力にあります。

矢は離れたときに弦に押され、放たれるときに圧力がかかります。この圧力によって飛んでいる最中、空気抵抗による反対方向の力を受け、矢は飛行中両端から押しつけるように働きます。

そうすると矢は外側にたわみます。このたわみは矢の弾性(たわみの量)によって復元します。復元したら、その復元の反動により逆に弓を巻き込むように曲がります。

ちょうどそのとき、矢は弓から離れた矢はしばらくの間は曲がりの反復を繰り返し、くねくね蛇行しながら、やがては修正され、まっすぐに飛びます。厳密にいうと矢はまっすぐ飛んでいるように見えるのです。

矢のたわみと弓のバランスが的中にかかわる

理論的には矢のたわみと弓の強さのバランスが合わないと、矢は狙った場所より右に飛んだり左に飛んだりしてしまいます。

例えば、弓が強くて、矢のたわみ量が弱い。あるいは弓が弱くてたわみ量が強いと矢が狙ったところから左右にずれます。

理論的にはそういわれていますが、どれがどのくらいのスパイン量と弓の強さとの兼ね合いはわかりません。なので、ほとんどの人はこういったことをあまり気にせず、知識として矢はそう飛んでいるものと知っておくと良いでしょう。

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