・「考えて作る射型」から「考えずに整う射型」への転換方法
・無駄な力みを取り除き、自然に大きく開ける身体の使い方の真実
よく、弓道の高段者に「あれはやってはいけない」「これをやってはいけない」と色々な内容を指摘されて、その内容を取り入れようとするとかえって射型が悪くなる場合があります。
受け手からすると、「なんで言われた通りにやっているのに悪い方向にいってしまうの?」と思うかもしれません。これの原因はある生理反応が関わっているからです。
「考えると筋肉は硬くなる」という身体の絶対原則
断言します。人は、考えるとそれだけで筋肉に防御反応(制御反応)が発生します。
そうなると筋肉の柔軟性は一気に低下するのです。弓道は全身運動です。考えるだけで筋肉が縮み、大きく弓をひらけなくなります。その状態でどれだけ形を繕おうとしても、綺麗な射型を作るのはもう不可能です。
例えば、左手をまっすぐに伸ばそうと意識しますよね?そのように実際に意識して、大三をとってみてください。左手を押そうと意識した瞬間に、右拳・右前腕といった部位も無意識に力んでいるのを感じられませんか?
これは、一部分を意識したり考えた結果、筋肉の防御反応が起こって、左手以外の筋肉も色々力んでしまったからです。肩や背中の筋肉も力んでしまった結果、そもそもの前提を間違えているのです。
綺麗な射型というのは、考えて作るものではありません。考えないように筋肉を動かした結果、射型は綺麗になっていくのです。
なぜ高段者の指摘通りにやると「使えない射」になるのか
私は、形から入るような指導には断固として反対します。なぜなら、その論理の組み立て方自体が間違っているからです。多くの指導者は「形が悪いから、ここをこう直しなさい」と言います。しかし、それでは言われた側は「どうすればいいんだ?」と**思考**を巡らせてしまいます。
思考が始まった瞬間、先ほど言った「制御反応」により、身体はガチガチになります。例えば「矢の長さがいっぱい引けていないから、もっと引きなさい」と言われたとします。すると、あなたは「引こう」と力んで手先を使い、さらに射を壊す。これこそが、真面目な人ほど陥る罠なのです。
私は、皆さんが求めてもいないのにアドバイスを垂れ流し、挙句の果てに射を壊しても責任を取らないような現状を、いい加減に変えたいと思っています。本当の指導とは、相手を考え込ませることではなく、**考えなくてもできてしまう身体の状態**へ導くことであるべきです。
考えなくても「勝手に整う」ための3つのアプローチ
具体的な指導において、私が口にするのは基本的に以下の3点だけです。極論を言えば「重心を下げましょう」、これだけでもいいくらいです。
- 重心を落としましょう
- 右肘を引き続けましょう
- 離れを鋭く出しましょう
なぜ重心なのか? 重心をおろせば、人の背中の筋肉は下に緩みます。結果的に、胸は開きやすくなり、両肩甲骨は中心によります。そうすれば、何も考えずとも右肘は横に引き続けやすくなり、離れも鋭くなるのです。
【30秒体感ワーク】高段者の呪縛を解くセルフワーク
今この場で、思考を止めて身体が変わる感覚を味わってください。
- 足踏みをあえて広く取る: 規矩に縛られず、自分が最も安定する広さまで足を開いてください。物理的に重心が下がります。
- 「下に下ろす」一点に集中: 肩や腕の形は無視して、ただ体重を地面へ預けます。
- 腕の自由度を確認: その状態で腕を動かしてみてください。重心が浮いている時よりも、はるかに肩甲骨が自由に動くはずです。
この「考えなくても引きやすい状態」から始めるのが、私の考える弓道の正解です。
最後に:射型は「作ろう」とした瞬間に崩れる
射型は作ろうとしてはいけません。作ろうとした瞬間、それは実際には使えない射になります。考えないように意識して、ただ弓を開けるように身体を整えていく。その結果として射型が整う。この順序を絶対に間違えないでください。
高段者の顔色を伺うのではなく、自分の身体が発する「引きやすさ」のサインに耳を傾けましょう。考えない稽古を続けていけば、あなたの射は見違えるほど美しく、力強いものになります。
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