引き分け~尾州竹林から正しい息合いを考える~
引き分けでの息合いは射の運行、引き分けから会に至るまでの体の働きにかかわるので、大切とされていますが、息合いはきわめてむずかしい問題です。 各人の精神状態、体質、肺活量、筋骨(力量)、弓の強弱、射の運行の遅速、射技の巧え…
引き分けでの息合いは射の運行、引き分けから会に至るまでの体の働きにかかわるので、大切とされていますが、息合いはきわめてむずかしい問題です。 各人の精神状態、体質、肺活量、筋骨(力量)、弓の強弱、射の運行の遅速、射技の巧え…
尾州竹林では、引き分けに入るときに、他の流派にない、左手、左肘の使い方があります。 それが、「骨の残す」「猿臂の射」と言われる左肘の使い方です。弓の反発力を最大限に生かす強みのある押しを手に入れることができます。 他に正…
尾州竹林では斜面の構えで打ち起こしを行います。そのやり方は目付、左拳、右肘、打ち起こしの停止、この四部分に注目して説明されています。 ここでは、打ち起こしでの各体の部位で気を付けるべきポイントを解説していきます。 目付…
現在の弓道界では「円相」「弓懐」を作ることは当たり前のようにされています。ただ、射法の中で、弓構えの動作で円相を重んじた流派は尾州竹林です。尾州竹林では重要な教儀とされています。 ここでは、弓構えで左右の力をつりあわせる…
尾州竹林射法には、5つの手の内が説明されております。それぞれの指の整え方を実践することで、射における手の内の技術は向上します。ここでは、5種類の手の内とその指の整え方を解説していきます。 5つの手の内の指…
尾州竹林派においては、的中をし、遠くに飛ばし、威力のある矢勢を生み出すのを射の目的とします。できるだけ弓の反発力を矢に載せて、正確に強い矢勢を出すために、弓構えにおける「取り懸け」「指の状態」「右ひじ」の状態を整える必要…
尾州竹林、その他の流派(小笠原流、日置流)の胴づくりの説明で「五胴(掛る、退く、伏す、反る、中央)」が出ています。 的前に入るときは、三つの流派で「中央胴」が適しています。その他、遠くを狙うとき、目的によって胴を変えます…
尾州竹林でも胴造りを以下のよう説明しています。「胴が正直でないといけないときは行射のときばかりではなく、進退起居その他全ての動作において大切です」 そのためには、胴や胴の状態を骨や関節を視点に理解する必要があります。それ…
弓構えの動作は矢を弓に番え、本弭を左膝頭に置きます。ただ、膝頭に弓を置いただけでは、その人の弓構えの形が悪くなってしまう可能性があります。 通常では弓構えは弓の本弭を膝頭に置き、自分の体の真ん中が弓と弦の間になるように取…
流派弓道にも紹介した日置流射法の「日置流」は弓道の歴史上、二流存在しています。 一つは日置弾正正次が祖である大和の日置、もう一つは日置弥左衛門範次が祖である伊賀の国(三重県)の日置です。そして、この伊賀の日置の祖である流…