参考資料:弓道教本
取り矢とは、「甲矢」を射る時,「乙矢」を右手に持つことである。具体的な方法を以下に示す。
左手に甲矢と乙矢が差し込まれている状態を取って、矢番え動作が完了したら、乙矢を右手で抜き取る。三つ弽、もろ弽の場合は、右手の甲を下にし、薬指と小指で乙矢の板付をもって一度に抜き取る。四つ弽の場合は、右手の甲を上にして一たん引き出し、射付節のあたりを薬指と小指の間にはさんで抜き取る。抜き取った後は右手は右腰骨の位置に戻す。
取り矢を終えた後は、弦が鼻筋を通るように構えを取る。右肘を張った状態にして、張りが抜けないようにする。脇正面から見たときに、乙矢と弓の角度が90度になるようにする。