大三の留意点
打ち起こしから、弓を引き分け動作は三つの様式があります。その中で、正面に打ち起こし、大三(押大目引三分一)をとる様式があります。
大三の構えでの注意点は両拳に高低なくほぼ水平にすること、矢は体と平行に運ぶこと、矢先が上がらないよう的に向かって水平を保ちことが挙げられます。
左右均等に引き分けるためには、弦を通る道(弦道)は、額の約一拳ないし二拳以内のところに来て、左手拳は的の中心に向かって押し進め、右手拳は右肩先まで矢束一杯に引きます。そして、矢が頬をつくように、口のあたりで引きおさめ、弦は軽く胸部につくようになります。これを頬づけ胸弦といいます。
これらの注意点が守れていないと後の引き分けの動作で縦横十文字の規矩を守ることができなくなり、次に来る「離れ」「会」に大きく影響します。