胴づくりについて述べなさい
参考
弓道教本107,108ページ
「足踏み」を基礎として、両脚の上に上体を正しく安静に置き、腰を据え、左右の肩を沈め、脊柱および項を真っ直ぐに伸ばし、総体の重心を腰の中央に置き、心気を丹田に納める動作である。この場合、弓の本はずは左膝頭に置き、右手は右腰の辺りにとる。全身の均整を整え、縦は天地に伸び、横は左右に自由に動けるような柔らかくなければならない。そのため、「胴づくり」は、行射の根幹であり、射の良否を決定すると言われる。
胴づくりには反る胴(上体が後方に反るもの)、屈む胴(上体が前にかがむもの)、懸る胴(体が的のほうに傾くもの)、退く胴(体が右に傾くもの)、中胴(中正な胴づくりで体の重心の最も安定したもの)の五つの胴づくりがあり、これを五胴という。