体配では、入退場の間の「目線」「姿勢」「動き」をしっかり覚えてできているかを見られます。
最初は動きがぎくしゃくしてしまいます。経験者と作法はどう違う
そこで、作法をやる際にこれをやっておけばキレイに見えるという作法で気をつけることをまとめました。
歩くときはすり足
入場から退場まで、歩くときはすり足で進みましょう。つま先に力を入れず、ゆっくりと、背筋を伸ばして、すり足で進みます。
意識の仕方は「股関節の付け根と膝を同時に出す」ようにしましょう。すると、歩くときに体の軸がぶれず、有段者のように静かにあるくことができます。
「吸う」息で動き、「吐く」息で止まる
射場に入るひとつひとつの動作で吸う息で進み、吐く息でとまりましょう。
例えば、本座から射位に入るとき、坐った状態から腰を切って立つときも呼吸を取り入れます。座った状態から、腰を切り始めるときに「スゥ」と息を吸い、切り終わったら「ハァ」と息を吐きます。
次に左膝を立てる動作に移りますが、左膝を立てたときに「スゥ」と吸い、右足も立て、立ちあがったら一度「はぁ」と息を吐く物見を入れるときも同様に息を吸いながら的を見て、息を吐きながら戻すようにするとキレイに見えます。
動作の間に呼吸を入れると間ができ、見る人には急いでいない、落ち着いた印象を与えることができます。
肘をなるべく張る
執り弓の姿勢、跪坐の姿勢、弓構えで待つとき、離れて、弓倒しを行い、坐るとき、体配のほとんどが「肘を張る」姿勢をとります。
肘が張っていないと見た目「胸が前に出っ張っている姿勢」に見えます。すると、歩いているときに静かに歩きづらくなってしまいます。
肘を張る姿勢は、執り弓の姿勢、移動しているとき、射に入る準備、いろんなところで肘を張ることをしますが、一番肘を張るのをおろそかになるのは「弓倒し」のときです。
特に人手持って、二本目が中ったとき、「ふぅ」と気が緩みがちです。ここで、弓倒しで肘をきっちり張ることを忘れてしまう人が多いです。
初心者のうちは、なるべくこの肘を張る意識をしましょう。ただ、気持ちちょっと張るくらいで良いです。張るのを意識しすぎると、打ち起こしで腕が突っ張りやすくなります。