これから弓道を始めるには、稽古の流れや胴着、
弓道には昇段審査という「段」を取る試験があります。初段を取るのに何年かかるか?初段をとるのにそこまで時間はかかりません。1年間週に1,2回程度道場に来て、真面目に稽古をすれば、初段はとれる可能性は高いでしょう。
弓道の昇段審査で求められるのは体配です。体配とは入退場から射の運行までの流れ全体のことです。入場の仕方、退場の仕方、弓を引く手順が決まっていて、それを覚えてその通りに実行してもらいます。
野球に例えると、バッターはまず、ネクストバッターズサークルに入って待ち、自分の打席に立ったら、バッターボックスの中に自分を入れる、バットを持ち、構える、ピッチャーが投げル玉を打つ。このように順序があります。
弓道にも的に中てる前にいろんな順序があります。この一連の順序を体配と考えて下さい。
これをしっかり暗記し、自然にできれば審査は合格できます。体配を覚えるのも順序だけなら覚えるのは簡単です。流れを理解したら、細かいところは指導者に見てもらい、指導を受けて、直せば大丈夫です。
弓道を始めて、初段を取るのは、最低でも1年やれば、合格することができます。これは、武道の中でも一番速くとれるものと考えています。
私は居合、柔術、合気道、いろんな武道を経験しましたが、圧倒的に弓道が一番段を取るには早いと思います。
体術はコツを覚えないと、うまくなりません。人が違えばそれだけで投げるのに良し悪しが出てしまいます。
しかし、弓道はその人によって、弓の強さをチューニングできるので、その心配はありません。体配や作法も特別な知識はいりません。とても簡単です。
柔道や剣道で初段とるより入退場までの流れを暗記し、二本矢を放つだけで合格してしまう。良心的な武道と考えています。
もしも、武道を志ざし、「段をとりたい」と思うのであれば、弓道は簡単に始められるし、称号も手に入りやすい武道です。
ちなみに、弓道の世界である程度稽古をした、実力を持っていると認められる段数は参段と言われています。しかし、この参段も稽古を続ければ、合格はそこまで難しくありません。
武道を全然知らない人、これから弓道の稽古を志す人で興味があるのが「段」かもしれません。
この段をとるのに、どのくらいの稽古量が必要なのかを書いていきます。
・週に一回の稽古でも初段は手に入る
私は大学生の頃、理系の大学で、一年の頃から実験があったため、授業も忙しく、バイトもしていましたので、弓道を引く時間はほとんどありませんでした。
全くなかったので、久々に道場に来ても、的中もしないし、射型の崩れをいろいろ言われることもあるし、モチベーションは下がるばかりです。
一か月に道場に行けたのも二回あればよかった方です。テストがあった時は二か月に一回しかこれませんでした。
しかし、こんな状態でも最終的には審査で一本的に入れて合格しました。現在は参段まで取得しました。
今では数々の難解な弓術書のまとめをサイトに立ち上げるなど、弓道の実力は日々向上しています。
これを聞いて、いかに弓道で初段をとることが忙しくたってできるということをわかると思います。
月に四回、やることを決めて稽古をすれば、段はとれます。射会も出れます。結果も出ます。このペースで稽古をして、弐段までは問題なくとることはできます。私は初段を取得し、そこから要領を覚えて、弐段もすぐに取りました。
居合や合気道なら技を覚える数が段が上がるにつれて増えていきます。しかし、弓道は体配の数は他の武道に比べて少ないです。そのため、「段」という資格に興味があるがある方は負担なく取得することができます。
・初段合格率は80パーセント以上
もし、社会人から始めると、ザックリ初段の合格率は80%以上、弐段が60%程度です。
初段は入場から退場までの流れを覚えて、二本放つことができれば、問題なく合格することができます。
そして、弐段は初段とやることは全く同じです。参段もやることは同じです。
弓道で段が上がるたびに見るところが違うのは入場から退場までの流れでの細かい部分です。だから、やることが変わらないので何回も何回やっているうちにうまくなっていきます。
勉強するところは、引き方や作法です。そこを勉強していけば、的に中る数も増えてモチベーションが上がります。
他の武道は段が上がれば上がるほど暗記しなければいけないことが増えていきます。やることが増えるからです。
しかし、弓道で上達していく人はやることがどんどん減っていきます。同じことを繰り返すことで自然に覚えられるからです。
だから、社会人から初めても上達が早いのです。これが、他の武道ならそうはいきません。
居合の世界では流派によっては技を20個も覚えないといけません。弓の世界であれば、20個も何か覚えることを探すことが大変かもしれません。
どんどん弓を引いて、実践して、実力が上がっていく。弓の面白いところであり、他の武道にない、良い部分だと考えられます。