【ちくりん解説】95%の人が間違える、中る狙い方と間違った狙い方解説「檜垣十文字」

高橋大智です。よろしくお願いいたします。「大の字になれば、あなたは最強」。本日も、安定した的中と強い弓を引くための、弓と禅の思想に基づいた身体の理をお届けします。

この記事で解決すること

  • 先生に「そこが真っ直ぐだ」と言われても中らない、本当の理由。
  • 古書『檜垣十文字』が教える、2次元の「形」ではない3次元の「狙い方」。
  • 狙いを修正すればするほど的中が落ちていく「負のループ」からの脱出法。
  • 的中を確定させるのはリリースではなく、そこに至るまでの「軌道」であるという真実。

弓道を引いていて、「狙いをどう定めればいいのか」と悩んでいる人は非常に多いです。よくあるのが、会に入った時に先生に後ろから見てもらい、「そこが真っ直ぐだ」と言われたところで放す練習。しかし、10人中7人は「言われた通りに放しても当たらない」という経験をします。

なぜ当たらないのか? それは、狙いの「概念」そのものが間違っているからです。今回は古の文献から、ほとんどの人が勘違いしている「正しい狙いの定め方」を解説します。


1. 狙いの修正が「的中を殺す」理由

弓を引いていて、狙いが前にズレているからといって、会の状態でグイッと修正する。これは「一番やってはいけない狙い方」です。

なぜなら、狙いがズレる原因は目先の問題ではなく、「最初のエネルギーのかけ方と立ち方」で既に決まっているからです。身体が前に傾くような開き方をしているから、結果として狙いがズレているだけ。土台の構えを変えずに、会で狙い目だけをひょいと直しても、本人の感覚では「ズレて見えている」状態で放すことになります。結果、離れもズレて、当たるはずがありません。

指導者に言われるまま狙いを修正すると、身体のズレをさらに無理な力で補正することになり、離れはもっとデタラメになります。矢は的を向いていても、エネルギーの「軌道」が狂っているから当たらないのです。


2. 古書に記された「檜垣十文字」の真意

尾州竹林弓術書には、狙いについてこう記されています。「立てたる者には檜垣に弓を押し当て、横なる者には縦文字に弓を押し当てる」。これを字面通りに読むと、「縦の的のときは弓を傾けろ」「横の的のときは十文字に合わせろ」という解釈になりますが、これは大きな間違いです。

強い弓を引く場合、手首で弓を傾けたらその瞬間に圧力が一点に集中して崩れます。ここで言われているのは「形の作り方」ではなく、「目の見方(意識)と動き方」です。

「形」ではなく「動きの軌道」を狙う

檜垣の模様は直線ではなく斜めになっていますよね。縦に狙うときは、少し「背ける(斜め)」ような動きから入って、最終的に縦に揃うような感覚で持っていく。横に長いものを狙うときは、動き方が十文字になるように持っていく。

これは心理学で言う「カラーバス効果」と同じで、「どういう目的意識で身体を動かすか」によって、同じ動きでも感じ方が変わるということです。狙いとは、会でピタッと止める「点」や「二次元の形」ではなく、打起しから引分け、大三を経て会に至るまでの「三次元の軌道」なのです。


3. シュレジンガーの猫と弓道の「的中確定」

量子力学に「シュレジンガーの猫」という話があります。箱を開けるまで猫の生死は確定しないという話ですが、弓道も似ています。ただし、弓道において的中が確定するのは「離れた瞬間」ではありません。「箱を開ける(リリースする)手前の軌道」ですべてが決まっているのです。

  • 形は整っているが、最初の軌道が悪くて外れる。
  • 軌道は良かったが、会で余計な修正をかけたからダメになる。
  • 狙いはズレているように見えても、軌道が良くてリリースが邪魔をしないから当たる。

「狙いは外れているのに当たる人」がいるのは、この手前の動き(軌道)が正しいからです。形という二次元の合わせ方に執着している限り、的中率は一生上がりません。あなたが見るべきなのは、拳の位置ではなく、その拳がどういう軌道を通ってそこに来たか、というプロセスなのです。


4. 高段者の言葉を「真に受けすぎる」ことの警告

ここで皆さんに強くお伝えしたいのは、「高段者の先生の指導をそのまま真に受けすぎないでほしい」ということです。先生方はこの文献の深い読み解きや、強い弓を引く中での身体のリアクションを言語化できていないことが多いからです。

高段者の考え方に染まれば染まるほど、形を整えることに必死になり、練習は無駄になり、最後には弓道が嫌いになってしまいます。そうなる前に、「理論弓道」の視点で身体を整えてください。

例えば、私はあえて54gもの重い矢を使います。同じ矢を使い続けていては、自分の身体の微細なズレに気づけません。重い矢、強い弓という「負荷」を通じて、自分の軌道が適切かどうかを身体に問いかける訓練をしてください。


🔳 クライアントへの具体的処方箋:Q&A

Q:先生に狙いを直されると、どうしても気持ち悪くて上手く離せません。
A:その「気持ち悪さ」はあなたの身体が発している正しい信号です。無理に合わせる必要はありません。

【具体的な処方箋】

  • 「形を合わせる」のをやめる: 的に向かって弓をポンと当てる二次元的な考えを捨ててください。
  • 「リリースのゾーン」を意識する: 打ち起こしから会まで、弓がカシャーン、カシャーンと一直線のレール(軌道)に乗って動いているかを観察してください。
  • 自分だけの「通り道」を見つける: 当たった時の狙いの位置ではなく、「どういう身体の動きでそこに至ったか」を録画などで確かめる稽古に変えてください。

練習をすればするほど、形が整い、先生にも指摘されなくなり、的中率も上がる。そんな「自信」を持てる弓道をしていただきたい。高段者の言う「形」の呪縛から解き放たれ、自分自身の身体の軌道を信じてください。

会への適切な持っていき方や、的中を確定させる「適切な会の状態」の作り方については、メルマガやLINE登録者限定の特典ページでさらに詳しく解説しています。パワーポイント資料や未公開動画も活用して、あなたの弓道を進化させてください。

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