【常識の否定】射型が狂う本当の原因は「毎日同じ矢」を使っているからです
~「重い矢」の方が鋭く離れる? 古書が教える脳と筋肉のカラクリ~
「昨日は良かったのに、今日はなぜか中らない」
「射型が微妙に狂っている気がするが、原因がわからない」
あなたも今、そんな悩みを抱えていませんか?
そして、その原因を「自分の練習不足」や「精神面の弱さ」のせいにしていませんか?
はっきり言います。
それは間違いです。あなたの精神力の問題ではありません。
射型が狂う本当の原因。それは、あなたが真面目に「毎日同じ重さの弓、同じ重さの矢を使っていること」にあります[1][2]。
「軽い矢」を使おうとするな。それは逆効果です
多くの人は、「軽い矢の方が速く飛ぶし、扱いやすい」と思い込んでいます。
しかし、離れに悩む人にとって、それは致命的な間違いです。
断言します。
実は「軽い矢」よりも「重い矢」の方が、離れ(放し)は圧倒的に出しやすいのです[3][4]。
なぜなら、人間の身体の構造上、物体が軽すぎると、脳は「手先で操作できる」と判断し、無意識に末端(指先・手首)の筋肉を使ってしまうからです。
手先が介入した瞬間、射の流れは止まり、離れは引っかかります。
逆に、あえて「重い矢」をつがえてみてください。
そのズシッとした重さを感じた瞬間、身体は「手先では支えきれない」と悟り、反射的に体幹(背中・腹)を使おうとします。
「手先」が諦めた時、初めて身体を使った「構造」で引くスイッチが入るのです。
同じ道具を使うと、感覚は死ぬ
なぜ、毎日同じ道具を使うのがダメなのか。
それは、「感覚の麻痺(マンネリ)」が起こるからです[5]。
「今日は調子がいいのか、悪いのか」
同じ重さの道具を使い続けていると、この基準(センサー)がバカになります。
- 身体が縮こまっているから、弓が重く感じるのか?
- 身体が伸びているから、軽く感じるのか?
この違いに気づけないまま、無理やり形だけで引こうとするから、射型が崩壊するのです。
道具は固定するものではありません。自分の身体の状態を映し出す「鏡」として、あえて変えるべきなのです。
尾州竹林が教える「拍子(ひょうし)」の秘密
古来の弓術書『尾州竹林弓術書』には、「経重(けいじゅう:重さのバランス)」と「拍子(タイミング)」の関係が記されています[6][7]。
正しい離れとは、自分で「せーの」で作るものではありません。
身体が十分に伸びきり、親指の向きが変わった瞬間に、機械的にポンと弾ける現象です[6][8]。
しかし、軽い矢を使っていると、この「機械的な反応」が起きる前に、自分の意識が手先に向かってしまいます。
あえて重い矢を使うことで、手先の小細工を封じ、身体の奥底から湧き上がる「自然な拍子」を引き出すことができるのです[7][4]。
【本日のまとめ】明日からの稽古で意識すること
やること
いつもの矢ではなく、あえて「重い矢」や「強い弓」を数本引いてみる[2]。
理由
軽すぎる道具は「手先の介入」を招くから。重さを利用して体幹を発動させ、手先の小細工を物理的に封じるため[4][5]。
対策
1. 道具を変えて、「重い」と感じるなら身体が縮んでいる証拠。
2. 重さを感じなくなるまで、胸の中筋から身体を広げ続ける[8]。
射型を直そうとするのはやめてください。
形ではなく、手に持つ「重さ」を変える。
そうすれば、手先で握る意識は消え、身体の芯から鋭い離れが生まれます。
明日から実践してください。応援しています。






