【ちくりん解説】【常識の否定】射型が狂う本当の原因は「毎日同じ矢」を使っているからです

【常識の否定】射型が狂う本当の原因は「毎日同じ矢」を使っているからです

~「重い矢」の方が鋭く離れる? 古書が教える脳と筋肉のカラクリ~

「昨日は良かったのに、今日はなぜか中らない」
「射型が微妙に狂っている気がするが、原因がわからない」

あなたも今、そんな悩みを抱えていませんか?
そして、その原因を「自分の練習不足」や「精神面の弱さ」のせいにしていませんか?

はっきり言います。
それは間違いです。あなたの精神力の問題ではありません。

射型が狂う本当の原因。それは、あなたが真面目に「毎日同じ重さの弓、同じ重さの矢を使っていること」にあります[1][2]。

 

引用動画:
【ちくりん解説】古書に記された矢の重さを変えて射型が整う身体の意外な反応を解説
https://www.youtube.com/watch?v=Jnz-evsYyEg

「軽い矢」を使おうとするな。それは逆効果です

多くの人は、「軽い矢の方が速く飛ぶし、扱いやすい」と思い込んでいます。
しかし、離れに悩む人にとって、それは致命的な間違いです。

断言します。
実は「軽い矢」よりも「重い矢」の方が、離れ(放し)は圧倒的に出しやすいのです[3][4]。

なぜなら、人間の身体の構造上、物体が軽すぎると、脳は「手先で操作できる」と判断し、無意識に末端(指先・手首)の筋肉を使ってしまうからです。
手先が介入した瞬間、射の流れは止まり、離れは引っかかります。

逆に、あえて「重い矢」をつがえてみてください。
そのズシッとした重さを感じた瞬間、身体は「手先では支えきれない」と悟り、反射的に体幹(背中・腹)を使おうとします。

「手先」が諦めた時、初めて身体を使った「構造」で引くスイッチが入るのです。

同じ道具を使うと、感覚は死ぬ

なぜ、毎日同じ道具を使うのがダメなのか。
それは、「感覚の麻痺(マンネリ)」が起こるからです[5]。

「今日は調子がいいのか、悪いのか」
同じ重さの道具を使い続けていると、この基準(センサー)がバカになります。

  • 身体が縮こまっているから、弓が重く感じるのか?
  • 身体が伸びているから、軽く感じるのか?

この違いに気づけないまま、無理やり形だけで引こうとするから、射型が崩壊するのです。
道具は固定するものではありません。自分の身体の状態を映し出す「鏡」として、あえて変えるべきなのです。

尾州竹林が教える「拍子(ひょうし)」の秘密

古来の弓術書『尾州竹林弓術書』には、「経重(けいじゅう:重さのバランス)」と「拍子(タイミング)」の関係が記されています[6][7]。

正しい離れとは、自分で「せーの」で作るものではありません。
身体が十分に伸びきり、親指の向きが変わった瞬間に、機械的にポンと弾ける現象です[6][8]。

しかし、軽い矢を使っていると、この「機械的な反応」が起きる前に、自分の意識が手先に向かってしまいます。
あえて重い矢を使うことで、手先の小細工を封じ、身体の奥底から湧き上がる「自然な拍子」を引き出すことができるのです[7][4]。

【本日のまとめ】明日からの稽古で意識すること

やること
いつもの矢ではなく、あえて「重い矢」や「強い弓」を数本引いてみる[2]。

理由
軽すぎる道具は「手先の介入」を招くから。重さを利用して体幹を発動させ、手先の小細工を物理的に封じるため[4][5]。

対策
1. 道具を変えて、「重い」と感じるなら身体が縮んでいる証拠。
2. 重さを感じなくなるまで、胸の中筋から身体を広げ続ける[8]。

射型を直そうとするのはやめてください。
形ではなく、手に持つ「重さ」を変える。

そうすれば、手先で握る意識は消え、身体の芯から鋭い離れが生まれます。
明日から実践してください。応援しています。

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