弓道教本の文章には、多くの欠陥がある前提で読まないといけない

こんにちは、今回は「弓道教本は多くの欠陥がある」前提で読まないといけないことを解説します。

結論からお話すると、教本の内容は多くの内容が間違っています。誤字脱字ではなく、「内容」が間違っています。

今回は、その例を宇野範士の文章を例に解説していきます。

宇野範士への同情

まず、私が教本の原文を調べて、一番同情したのが「宇野範士」です。

教本の宇野範士の原文は、「基本体型」という文章です。この内容に、「三位一体」出会ったり、「射品射格の向上」と記されています。つまり、弓道教本一巻に記された文章の内容が詰まっているのです。

まさに、今の弓道連盟の発行された本は、弓道連盟初代会長の宇野範士によってできたものとわかる原文です。しかし、その文章の内容がほとんどの内容が書き換えられて、「事実と違った文章」になっています。

その一部をご紹介すると、

・足踏みで膝裏は凹むように伸ばすと記されているのに、教本では脚筋をピンと張るように書き換えている

・弓構えでは、本人の写真で左腕を軽く伸ばした状態を取っているのに、文章では「弓構えは円形でなければならない」と記載されている

・引き分けで、左肩を下げて、右肩を少し上げて右腕を外巻にするようにするのが肝要と記されているが、教本の引きわけでは、左肩を下げることしか内容が記されていない

このように、宇野範士の文章原文と教本とで意味が異なります。はっきり言って、使えません。そのため、弓道教本を勉強するとき、教本を読んでいない高段者や教本の内容のまま教える先生につかない方が得策です。

なぜなら、教本には多くの誤りが記載されており、それが今もまだ続いているからです。

「胴造りの修正」の文章からわかる、宇野範士の文章の間違い

では、「胴造りの修正」の文章から、宇野範士の文章の間違っているところと、正しい内容について書きます。

胴造りの修正

痩せた人、肥えた人によって「胴造り」が変化する場合がある。これは「離れ」の場合に色々な欠陥となって現れるから、十分注意して補整する必要がある。

例えば、痩せ型の人は反りやすいが(反り身)、これは重心が後ろに行っているから「離れ」の際、後ろに振ることになる。肥満型の人は前かがみになりやすい(伏し身)、これは手が前に出る。

これなどは、三本の横木が一枚に重ならずに、前後に出入りがある結果であるから、一枚の堅板の中に収まるようにしなければならない。

この内容、半分以上の内容が間違えています。その理由について解説します。

痩せ型と肥満型のなりやすい姿勢が間違えている

痩せ型の人はまず反り身になりにくく、肥満型の人が反り腰になりやすいです。なぜなら、太っている人の方が、脂肪が前に付いているため、腰部の背骨である腰椎が前方に引っ張られやすいです。

したがって、胴造りで腰が反りやすいのは太っている人です。

にも関わらずなぜこの文章は「痩せ型は反り身になりやすい」と記したのでしょう?おそらく、引き分けの時に「反り身になりやすいのは痩せ型、体が伏せ気味になるのは肥満型」と言いたいのではないでしょうか。

確かに、痩せ型の方が胸が薄くなるため、引き分けで上体だけが後ろに反ることはありえます。一方、肥満型は胸部の厚みが大きくなるぶん、胸を大きく開くのが難しく、どうしても会で右手が収まる位置が体に対して前方になりやすいです。

しかし、そうであるなら「胴造り」の項にこの文章を乗せるのは不適切です。胴造りは八節の動作のうち、上半身の姿勢作りを解いたものです。ここで、引き分けに置ける姿勢の状態を書くと、わからなくなります。

どんな骨格の人に対しても、同じ姿勢にできるわけがない

加えて、最後の文章にある「一枚の堅板の中に収まるようにしなければならない」という内容も実践で使えるかおかしいです

人はそれぞれ骨格や脂肪のつき方、楽な姿勢と悪い姿勢が異なります。解説した通り、痩せ型と肥満型では悪い姿勢になるパターンが異なります。姿勢の崩れが異なる理由は骨格が異なるからです。

にも関わらず、適切な姿勢が痩せ型と肥満型とで同じになるのは不思議です。疑問です。そして、実際この内容は解剖学的に間違えています。

例えば肥満型の人に行なっていただきたいのが、「上体を真っ直ぐに伸ばした姿勢」にしてみてください。高い確率で背筋が張って、腰がきつくなると思います。

肥満型の人は脂肪が前にある分、体を少し伏せ気味にした姿勢をとった方が良いです。そうすることで腰椎の負担が軽減されます。実際に、この手法で、肥満型の型も適切に弓を引くことができることを解いた文献もあるほどです。

加えて、この文章の内容は、原文と異なります。原文と異なるので、内容の相違や解剖学的の間違いなどが出てきます。

このように、弓道教本には、多くの記載ミスがあります。正直この内容でお金をとって果たしていいのかと思うほどです。

誤字脱字は見れば多くの人がわかってくれますが、文献の記載の書き替えは、正確な情報や適切な引き方を教えるためには明らかにやってはいけないはずです。

そのため、本の中身の改訂と、正しい内容で勉強できるように、元の文章を乗せることが適切です。みなさまも騙されないようにしましょう。

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