弓道で右肩の痛みを取り去る方法:大三で右肘を外側に向ける

弓を引いていて怪我をすることはあります。特に、弓を引いていて、

肩・肘が痛い

と思って人はいると思います。

今回はこの問題についての解消方法について解説していきます。

肩の神経を圧迫させると、肩と肘が痛くなる

まず、前提として痛くなった部位を改善するためには、

・痛くなった部位の筋肉の力みをとる

・関係する筋肉が再度力まないような姿勢を構築する必要がある

この二つを行う必要があります。

そして、体の痛みはいろんな要因で痛みが起こりますが、基本的に

痛んだ場所周辺の神経が圧迫されて起こる。

と考えてください。

スポーツのように、瞬間的に負荷がかかるのではなく、弓道は持続的に痛みがかかります。そのため、

そのため、肩の筋肉が痛くなった原因となる筋肉を最初に特定しましょう。

特に、弓道に置ける肩の痛みは棘上筋、大円筋が縮むことで起こります。

まず、肩の上にある突起を触りましょう。次に、脇の下までたどるように左手を下ろしていきます。このように、脇下から肩の突起にかけての部分に、棘上筋、大円筋があります。

これらの筋肉は、腕の付け根を内側にひねったときに働きます。

人は肩関節を前に出すと、腕の付け根を内側に回しやすくなります。この運動を上方回旋といいます。こうして肩を前に出して、腕を内側に回すと肩が痛くなります。

棘上筋、大円筋は近くに肩、肘に関係する神経が通っています。これらの筋肉が縮むと、その周辺の神経と血管が圧迫されて、痛みが発生します。

ちなみに、肩周辺の神経は、肘まで届いているため、肩の神経が圧迫されると、連動して肘が痛みます。膝が痛い人は、腰周辺の筋肉が硬くなることで起こるのと同じように。

そのため、肩の筋肉の痛みをとるためには、肩周辺の神経、血管の圧迫をとる必要があります。そのためには、

腕を外側に回せば、問題解決する

この問題を解消したければ、まず、肩を前に出さないようにしてください。そして、

打起こしした後に腕を外側に回してください。

こうすることで、棘上筋が伸びて、神経の圧迫が減ります。打起こしするときに、右肩が下に下がった感覚が得られると思います。それでOKです。

多分、このように右肩、右肘を痛める人の特徴として、

・大三のときに右肘を下げてはいけない

・大三で右肘を斜め上に押すように意識せよ

という言葉を真に受けて、右肘を上げてしまったのだと思います。右肘を上にあげようとすると、肩関節が前に出てしまい、肩の上部の筋肉が縮みます。

でも、このように聴くと、じゃあ、大三で右肘が下がらないようにという教えの意味が知りたいかもしれません。この意味は、腕を外側に回せば、右肘が張った姿勢になるということです。

右腕を外側に回すと、打起こしで右肘と右肩が下に下がります。ここで脇の下にある筋肉が張り、右肩が上方に上がりにくくなります。すると、大三をとると右肘が自然と上方に上がります。

しかし、右肩を前に出すと、自分から右肘を上げようとしなければ上がりません。さらに、右肘をあげようとすると、肩関節も上がってしまい、肩に力が入ります。そして、引き分けでさらに負荷が大きくなって肩を痛めます。

大三で肘を下げてはいけない→右肩を前に出して右肘をあげると考えて動作をしていたら、高い確率で肩を痛めます。気をつけるようにしてください。

以上の内容を理解することで、右肩を痛める問題を解消できます。

 

無料メールセミナー

ID : yki0721m