体配動作を楽にキレイに行う方法:跪坐で脚にしびれを起こさない4つのコツ

弓道の体配で皆が悩む内容で「跪坐」あります。跪坐は、正座を、片膝を少し浮かせた姿勢です。だいたいの人がこの姿勢を取ろうとすると、脚がしびれたり膝を痛めたりしてしまいます。

次の射に移る前には、脚がパンパンになってしまい、次の射の動作で下半身が安定せず、弓を正確に引けなくなります。そこで、跪坐の正しいやり方を学ぶ必要があります。

本記事にある4のコツを理解して、実践するようにしてください。

跪坐を楽に保つ4つのコツ

次のポイントを意識すれば、楽に跪坐の動作ができます。

・膝とつま先に均等に体重を乗せる

・少しだけ腰を折る

・常に身体を上方に伸ばし続ける

・右ひざを少し後ろに引く

次に、具体的な内容を詳しく解説していきます。

膝とつま先に均等に重さをのせる

跪坐で右足に乗った体重は、右膝と右足つま先に均等に乗せるようにしてください。こうすることで、脚のしびれを軽減できるからです。

跪坐で脚がしびれるのは、一部に重さが乗りすぎているから起こります。膝に体重が強く乗ると、膝下の外側の筋肉がパンパンに張ってしまいます。かといって、つま先に体重を乗せすぎてもいけません。つま先に体重を乗せると、足裏とつま先にしびれがきます。

これらを防止するために、右ひざと右足つま先に均等に体重を乗せるようにしましょう。少し背筋を伸ばすようにすると、二か所に均一に乗せやすくなります。

このように、脚がしびれてしまうと、次の立ち上がり動作でよろけやすくなったり足踏みがしずらくなったりします。ひどい場合は、打ち起こしまで続き、次の引き分けで脚に力が入りすぎて震えてしまうことになります。すると、矢をまっすぐに飛びません。

こうした問題を回避するために、膝とつま先に1対1に体重を置くようにしてください。

少し、腰を折る

次に、少し目線を下げるようにして体を腰から前に傾け気味にしてください。こうすることで、反り腰を抑えられ、脚の付け根を通る神経、血管の圧迫を抑えられます。

跪坐をする際に、腰の筋肉(腰椎2、3番目)の筋肉が張ると、脚がしびれやすくなります。なぜなら、腰椎二、三番目は脚の付け根につながる神経や血管があるからです。ここの部位が圧迫されると、脚に血液が行き渡りにくくなり、「しびれ」が発生します。

特に、背中を反らしてキザをすると、膝下がしびれやすくなります。跪坐において膝下の筋肉がしびれる人は、反り腰姿勢になっているか見直す必要があります。

男性の場合、袴板が当たる箇所、女性の場合袴の上縁から3~4センチ上方の部分がそれにあたります。跪坐中はできるだけこの部位に負担がかからないようにしなければいけません。

そこで、少し目線を下げて腰から体を前に倒すようにします。背中の湾曲が抑えられ、胴体も安定します。ただ、前に傾けることを意識しすぎて、右膝に体重を乗せすぎないように注意してください。そうすると、右膝下の筋肉がしびれやすくなります。

あくまで、ほんの少しだけ意識して傾け、膝とつま先に均等に乗せるようしてください。

首の後ろを上方に伸ばし続ける

次に、跪坐の姿勢を保っているときは、顎を引いて、首の後ろを伸ばし続けるようにしてください。こうすることで、脚にかかる重みを軽減できます。

跪坐を行っている最中、脚には「上体を支えるための力」と「重力」の二つの負荷がかかっています。そのため、脚の筋肉が強く圧迫されて脚がしびれやすいです。そこで、首の後ろを伸ばすようにすると、脚にかかる上体の重みが軽くなります。

先ほど、腰を軽く前に倒して目線を下げたときに、顎を引いて首の後ろを真っすぐに伸ばすよう意識します。重力に対して、頭部を上方に伸ばす力が発生し、上体を支えやすくなります。

以上の三つのことを行うことで、跪坐を楽に行うことができます。しかし、これでもできない場合は、「右足の位置」を変えて、対処するようにしてください。

右足を軽く後方に引く

最後に、跪坐の体勢になってから右膝を後方に引くようにしてください。具体的な方法を解説します。

まず座るときに、両膝の間隔を少し開けて少しだけ右ひざを引いておきます。

跪坐をするときに、顎を引き、腰を少し前に傾けて上方に吊り上げるようにします。

その際に、左膝を外側に開くようにしてください。

こうすることで、上半身の体重が前方ではなく、中央に収まりやすくなり、姿勢が安定します。

少し難しい話になりますが、跪坐をする際、両膝をそろえると非常にやりずらいです。なぜなら、人の体は、構造上右側が重くなりやすく、体の重心は右側の後ろに移りやすいからです。

内臓器官で重いとされる肝臓は右側に位置し、左右についている腎臓は右側だけ下がっています。そのため、身体の右側が重くなりやすいです。実際に、身体の左右差や対称性を調べた調査によると、左右の肩の高さが同じの人はほとんどおらず、大半が「、右肩が下がった姿勢」になっていることもわかっています。

参考文献:

跪坐の姿勢は、左膝を浮かす姿勢を取ります。つまり、右膝に体重を乗せると、体の重心は右側後方に倒れやすくなります。すると、無意識に体の重心を中心に戻そうとするため、右側の背筋に力が入ってしまいます。すると、右脚がしびれてしまいます。

この事態を回避するために、最初から、右膝を少し後方に引きます。すると、体の後ろに倒れにくくなるため、無駄な背筋の力みが減ります。これによって、きざの姿勢を保持しやすくなります。

さらに、右膝を引く際に、左膝を開くようにします。こうすることで、両膝の線が平行にそろいやすく、両足踵をお互いにつけやすくなります。加えて、お尻を締める筋肉が使われることで、骨盤が立って姿勢が安定します。

つまり、跪坐を楽に足をしびれずに行うためには、「右膝に極力負担をかけない」ことが大切です。

実際に、戦前の弓道の体配の文献を見ると、浮かす膝は左ではなく、右でした。この方が楽に跪坐がしやすくなります。

なぜなら、人の体は右側の方が内臓器官が重いために、右の後ろ側に体は倒れやすいです。そこで、右膝を浮かすようにすると、右側の内臓器官の重みが中心に収めやすくなるため、楽に跪坐することができます。

加えて、右膝を拳一個以上上げることで、より体重を左側に乗せやすい姿勢になります。これによって、座った状態からいつでも

しかし、戦後になって弓道連盟になってからは、窮屈な姿勢となります。左膝を空けるようになり、その間隔も掌一枚程度になりました。

こうした無理な姿勢をさせるようになったため、ほとんどの人が無意味に脚がしびれるように跪坐をしてしまい、結果として体配動作もぎこちなくなってしまい、射もうまくいかなくなります。

正直に言いますと、高段者の中で跪坐で左膝を上げる行為を放棄している人は結構います。弓を立てるときに腰を浮かしますが、待っている間に自然と腰が下がってしまい、最終的に「膝をつけて行っている人」も結構います。しかし、中には、「掌一枚空けているかわからないが、かといって完全に地面がついていない人」もいたりします。

その方は高い確率で「パッド」をつけている可能性があります。バレーなど、膝を擦るスポーツでは、関節を守るためのサポーターとして厚みのあるパッドがあります。高段者の中で「膝を痛めてうまくできない人」や正直「跪坐ができない人」はサポーターをはめて膝を地面に着けています。サポーターの分だけ浮いてみえるのです。つまり、跪坐が完全にできているわけではありません。

正確に跪坐の動作を教えられる高段者はほとんどいません。そのため、本書を読まれている方だけはきちんと教本に則して跪坐動作を行うようにしてください。そうすることで、高段にならなくても跪坐を教えられるくらい体配をきちんと行えるようになります。

もう一度、跪坐を楽にする方法をまとめると

イ、膝と足に均等に体重を乗せる
ロ、胸をすぼめて体を少しけ前に傾ける
ハ、顎を引き、首を上方向に伸ばし続ける
ニ、右膝を少し後ろに引いて体が後方に倒れないようにする

これらの内容を意識すれば、キザを楽に脚がしびれずに行えます。

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