足踏みの広さの基準である矢束の取り方を理解する
足踏みの広さは基準があり、特殊な人を除いては、この広さは自己の矢束(矢の長さ)とされています。
ここでは、自分の矢束を正確に決める方法について解説していきます。
矢束を決める方法
教歌に
矢束とは己が肩巾身の半ば咽喉にあて弓手伸ばして
と言われています。喉仏に当てて、そこから自分の腕を真っ直ぐ伸ばしたときの中指までの長さが自己の矢束と言われています。
その他には
自分の肩巾
自分の身長の半分
両腕を大の字に開き、静かに中指の先を胸の上で合わせた両肘間の寸法
手の掌を開き、小指の先の辺で四指の寸法二寸二分(6.6センチ)程になる。
矢の筈を左わきの下へ当て、手を開き延ばした寸法へ三寸(9センチ)加える、こえが本人の矢束に相当する。〜高塚範士〜
他にも具体的に自分の身長に対する具体的な矢束の長さを数値化したデータもあります。
身長両足の間隔
150 cm 83 cm
155 85
160 88
165 91
170 94
175 96
本多流射法概論より
自分の矢の長さは伸長の半分と言われています。その中には、身長の55%と計算しているときもあります。上の数値化したデータは身長×0.55で計算すると値がでます。
自己の矢束の広さに足踏みをすると、足裏の力のかかりかたが変わります。
一番の理想は足裏全体に力が均一にかかることです。これが、つま先だったり、拇指根に必要以上に力がかかっている
と、後半の引き分けで上体の姿勢が変わってしまい、姿勢が崩れてしまう可能性があります。
広さはその人に依り一番ゆったりと、どっしりしたところに持ってゆくべきです。この為にまず足裏を検べて見ます。何処か特別なところに力が入り、又は凝ったところがあれば、この足踏みは失敗です。〜佐々木範士〜
この足踏みにおいては特別に爪先や踵に力を入れることは良い法ではない。〜鈴木伊範士〜