会でのねらい目〜雪の目付〜

会に入るとねらい目を定めて、的を射る準備をします。ここで、前を狙っていたり、後ろを狙っていたり、下を狙っていたり、ねらい目が人それぞれ違います。そのため、自分で適切なねらい目を探す必要があります。

 

ここでは、会のねらい目が人によって変わってしまう理由を解説していきます。

ねらい目において、目線と矢の線が常に一致するとは限らない
適切なねらい目は頬付、胸弦をつけているとして「右目で見て、弓の左側が的の中心の半分」になるようにします。

 

 

 

この位置で、弓返りがきっちり決まり、手の内で角見が効けば、矢はまっすぐにとび、的に当たります。

 

ねらい目で難しいところは上図でもわかるとおり、右目とほほにつけた矢の間の寸法はいつでも弓の幅を一致するとは限らないところです。目では右目で的の中心をとりますが、矢の方はこれと平行になっていません。

 

 

なので、十五間の距離で右目、弓の左側、的の中心の線が正しく結び合えばうまいのですが、そうではないときは各人が加減をしなければいけません。

 

しかも、これに加えて、狙に影響する要素は「弓の村の取り方」「弓の調子」「矢の重さ」「矢のつりあい」「弦の太さ」「矢と弓と弦のつりあい」「左右の腕の力のつりあい」「離れ」「物見のクセ」「弓の照伏」「矢束」など実に多く存在します。

 

そうすると、つまるところ一応原則に従って狙い、修練して、習得するしかその人の適した狙い目は見つからないのです。

 

もしも、百射百中できて、いつも同じに射うる人なら最初の一本を狙ったところを後ろの他人に見てもらい、そのときの弓と的の関係を見れば距離と道具を変えぬ限り正しい狙いはきまるわけです、

 

矢が的についているかどうかは射手の右肘後方から一眼で見て、弦が矢の正中を割って的の中心についているかどうかを見ればよいです。

 

小笠原流ではねらい目をちゃんとつける稽古として、空から落ちてくる雪を自分の眼でしっかりとらえる「雪の目付」という訓練をされたそうです。

 

狙い目は人からみてもらうのではなく、自分でしっかりねらい目をつけることが大切です。

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