理論弓道

資格や実績にとらわれず、「弓」と「弓の引き方」にひたすら投資をする

弓道の勉強を理論的に行うと、弓の引き方で行うべきことが明確になってきます。自分のやるべきことが明らかになれば、後は稽古で実践していくのみです。稽古で続けていけば、

 

そこで、弓道の勉強を進めていくためには、どのように投資をしていくべきかを考えていくのも大切です。そこで、多くの方は、「大きな大会に出る」「審査に出てさらに実績を積む」といったことを考えます

 

もしも貴方が、将来的に個人道場を開設し、弓道で飯を食うのであれば、それでも問題ありません。地方の大会で遊び目的で大会に出るのであれば、それも楽しいでしょう。しかし、大部分の方はそうした方ではないため、投資の仕方を学ぶ必要があります。

 

その理由は、投資の仕方によって、弓道の技術の伸びる幅が変わってくるからです。この理由について今回は解説していきます。

 

 弓を引く事を高めていくのなら、勉強に使うべき

弓道を行うことは、教本には「弓道を通じて人生を豊かにする」と記されています。古くの人は、家に弓道場を設立し、仲間とお酒や食事を楽しみながら弓を引いていた話が存在します。

 

しかし、弓道連盟が設立されてから、「楽」の要素はは省かれて、「精神修養」「師と弟子」のような、厳しいイメージが全面に出るようになります。戦前と戦後では、弓道のイメージは大きく変わり、これはGHQによって制度を変えられたからです。

 

この影響は、弓道だけではありません。居合の世界もGHQによって、「居合」ではなく演武目的とした「居合道」に、スポーツであれば、日本で特色とされていた「野球」もGHQによって「ベースボール」のルール、制度に変えられました。このように、戦前と戦後で武道とスポーツの考え方ががらりと変わってきました。

 

今後、連盟主催の審査や大会の申し込みのお金は増加していくと強く推測されます。全国で開かれる称号者の講習会であれば、交通費を含めて10万円以上飛んでしまいます。だからこそ、私たちは弓道を稽古する上で、何を勉強しなければいけないか特定することは非常に重要です。

 

例えば、10万円あったら、あなたは何に使いますか?多くの人は審査や講習会に使うかもしれません。しかし、私であれば、古くの弓道書籍を読む時間に当てることをお勧めします。

 

なぜなら、10万円あれば、ほとんどの戦前の重要な資料を含め、勉強できるからです。これによって、弓を引くうえで大切な「姿勢」「指の整え方」「かけの機能」「稽古方法」まで理解できれば、射癖にかかって抜け出せない事態を防ぐことができます。

 

さらに、これを含め、医学、解剖学、物理学を学んでいけば、弓道を通じて体力を伸ばすことも十分可能です。実際に、私は弓道によって適切な弓の引き方を学んだことで、身体のバランス感覚や筋肉の突き方が劇的に変わりました。

 

以前や力任せに引いていたため、「腕周り」に筋肉がついていました。しかし、今は、「脇下」「お尻」によくつくようになり、腕の筋肉はむしろ細くなっています。これによって、普段の姿勢も猫背になりにくくなり、結果として日常に大いに役だっています。

 

そして、弓道の世界では、たとえ段が高くても、身体の痛みや射癖に悩んでいる人は数多くいます。例えば、私が以前いた弓道連盟のとある大きな射会の矢渡しは「無指定」の方が行なったことがあります。その理由は、その連盟にいた二人の称号者が両方とも、肩を痛めて弓が引けなかったからです。

 

どれだけ段や実績を持っていたとしても、怪我をして引けなくなってしまったのであれば、それは偽りの努力であると認めざるを得ません。だからこそ、医学や解剖学などを学び、身体に負担がかからない弓の引き方の理屈や質を極限まで高めていく必要があります。

 

このような思考をもとに、弓道を稽古していれば、必ず普段の生活や仕事で成果や習慣が変わるほど体力が伸びていきます。弓道を引く目的は、負担のない引き方をすることで、日常に大きな効用がある側面があることも理解しておいてください。

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