理論弓道

弓道書籍によって、射の技術を高めるには

あなたの射の技術や実力を高めようと考えたとき、世の中に出回っている弓道書籍を勉強することは有効な手段の一つです。書籍を上手に用いることで、射において適切に身体が使えるようになります。

 

ただ、何も考えずに本を買って文章を読んだだけではいけません。必ず、自分自身で目的を持って勉強しなければ、無駄な時間を増やすことにつながってしまうからです。書籍を読んで自分の射に活かすには、、適切な思考に基づいて行わなければいけません。

 

 「ただ稽古する」のと「頭で考えて稽古する」のとは異なる
弓を引いて、理想の動きをしようと考えるとき、多くの人は頑張って文章の内容を意識して、稽古しようとします。

 

例えば、本の文章に「打ち起こしでは、両肩が上がらないように」と記されているなら、打ち起こし中、肩が上がるのに気を使いながら射をしようとします。

 

ただ、このような引き方では、まったく弓の引き方は変わりません。理由は、根拠が全くないからです。

 

あなたがテレビを見ているときを想像しましょう。もしも、テレビでCMになった瞬間、どのような行動を取るでしょうか。おそらく多くの人は「トイレのために立ち上がる」「他の番組に変えたりする」といった行動をとるはずです。

 

なぜなら、多くの人にとってコマーシャルはどうでもいい存在であり、「見る理由、根拠」がないからです。

 

そのため、本を読んで勉強をするとき、根拠もないの文章に書かれた内容を単に行っただけの稽古をしてはいけません。そのような稽古をいくら進めても、次の稽古につながるものもなければ、実力向上のきっかけにもなりません。

 

それよりも、自分にとって「そういうことか」「こう考えて行った稽古は役に立った」と思える稽古をしなければいけません。そのような稽古であれば、間違いなくあなたの実力は向上します。さらに、指導者であれば、受講者に経験を持って正確に弓道を教えることができます。

 

いわゆる、頭を使って「なぜそうなるか?」を自分で調べて、根拠や考えを持って稽古をすれば、射の技術だけでなく、身体の負担軽減にもつながります。その思考を癖づけて、何回も稽古すれば、思考能力の向上、怪我の少ない身体など、弓道を通じて総合的に成長することができます。

 

また、たとえ頭を使った稽古が「自分にはできない」と思っても、最初は知識をきちんと順序立てて吸収することから初めても問題ありません。それを毎日続けるだけでも、新たな気付きを与えられる経験は価値があります。

 

例えば、当サイト(理論弓道)ではSNS上で動画を配信しています。当サイトは弓道について述べている媒体であるため、当然ながら訪れる人は弓の引き方に興味をもっている人たちです。そのため、こうした情報を紙に書いて意識して稽古するだけでも、実力が伸びることがあります。

 

このように考えると、いわゆる「ただ稽古すること」と「頭で考えて稽古すること」では性質が大きく異なることが分かります。書籍を読んで勉強する場合は、根拠を持って勉強しなければいけないのです。
 
 形よりも中身を重視すると弓道の実力は伸びる
弓道を稽古するとなると、そうした根拠よりも、「形」を重視する方が多いです。弓を引くための技術よりも、周りから見て恰好が立つような弓の引き方を身につけようとしがちです。

 

ただ、熟練者が行うようなキレイな弓の引き方を最初から実践しようとする必要はありません。あなたが行うべきは、先に示したような「頭で考えて、弓道を稽古する習慣をつけること」で問題ないからです。

 

どれだけ形がきれいな引き方であっても、離れがゆるみ、ただ的に中てているような引き方では見る側は落胆してしまいます。ただ、たとえ両こぶしに力みがあり、腕が振るえるような引き方をしていたとしても、最大限まで筋肉を使い、鋭く離したのであれば、間違いなく見る側は中身が伝わります。

 

もし、指導する立場であれば、これと同じ現象が起こります。どれだけ実績を持った方であっても、引き分けが小さく、離れがゆるんでいれば、見る側はがっかりします。

 

しかし、たとえ初心者で資格が全くない方であっても、最大限まで弓を押し開いて鋭い矢勢で弓を取り扱えていたら、見る側はその姿勢にハッとさせられます。

 

つまり、外見よりも中身が重要だといえます。

 

もし、頭で考え、弓道における知識や経験が濃くなっていけば、周りの人には「弓をいつも気を抜かず引いている、しかも真面目に勉強しているのだから、この人に教わりたい」と考える人が出てきます。そうして、人に教えることで、さらにあなたの射の技術は高まっていきます。このように、書籍を読んで稽古するときは「根拠を持って稽古する」「まずは見た目より中身」を重視して行うことが肝要です。

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