理論弓道

「弓手で離れを誘う」の意味を正確に理解する

質問 女性の方
<また、そもそも弓手から出す、弓手で離れを誘う、とはどのような状態なのでしょうか。教えていただけると嬉しいです。
 
 弓の抵抗力が最もかかるのは「弓手」
この状態とは何を言っているのかというと、弓の抵抗力ってありますよね。弓は湾曲すると必ず戻ろうとする力が働きます。

 

では、その力はどこに一番集中すると思いますか?
それは左こぶし=弓手です。

 

弓手って一番離れのときに意識や印象が残りやすい部分です。また、会で左肩が詰まる感じが出たことはありますか?左肩もけっこう弓の抵抗力がかかります。

 

昔の弓道の本でも、弓手で離れを誘うという文書がありますが、昔も今も離れで特に意識がいきやすいのは弓手です。そのため、説明するときも弓手は使いやすい部位であると考えられます。

 

弓を引くときも、肘で引けと言われるのと、右拳で引けと言われると、右拳の方が印象に残りやすいです。その場合、射法の説明だと右拳の言葉が多く入るようになります。

 

弓手に抵抗力がかかっていないと、弓手で誘うの弓手という言葉が離れの説明で現れなくなります。
 
 離れを誘いだす方法とは弓手を押し続けること
「誘っている」という言葉を筋肉動作や関節運動で説明するのは、非常に難しいことです。

 

ただ、どのようにすれば、離れが誘うよう、つまり自分で離れを出すのではなく、あたかも自然に出たかのように離れを出すために一つ方法はあります

 

それは、もっとも抵抗力のかかる部位を不退転に押し続けることです。

 

左こぶしが最も意識や神経が集中します。感情が集中します。ここの動きが止まると、左こぶしに変な意識や迷いが出てきて、感情がぶれます。

 

体全体が固まるイメージや、スムーズにこぶしがでない、右こぶしのひっかかりをとらないと離れが出ないといった意識は、左こぶし〜左腕、左肩の筋肉が固まることで起きます。

 

そのため、押し続けます。感情や心のぶれが最も出やすい部分の押す方向や気持ちを統一させると、
ブレは少なくなります。これにより、離れたときに上半身が左右にぶれにくくなります。

 

見る側はその姿を見て「あぁ、離れを出すのではなく、誘いだすように離した」ように見えるのです。 
それが、離れは弓手で誘うと表現している一つの考えではないかと思われます。

 

固めてしまうのではなく、常に押し続けると離れ方が変わります。ちょっとの意識でぽんと離れが出ます。弓手で誘うという運動、動き、文章の表現を理解していれば、間違いはないと思います。

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