弓道の運動は他のスポーツと比べて優れた運動か?

現代弓道は武道の要素と「スポーツ」というイメージがあります。高校、大学の弓道も武道というよりスポーツのイメージが強いです。

 

弓道は他の運動と同じように、身体的、精神的発達を助長し、健康の増進に役立てることを目標にしています。しかし、実際に役にたっているのでしょうか。

 

「現代弓道講座」には、弓道の練習が本当に身体的、精神的発達の目標に役立っているのか大学生を対象に実験を行い、調査した結果があります。

 

果たして、弓道というスポーツは身体を鍛えるのに適しているのか?

 

調査の対象は、早稲田大学の弓道部(10名)他、二十三部

 

ボート部、バレー部、バスケット部、サッカー部、ラグビー部、ホッケー部、ボクシング部、ウェイトリフティング部、スキー部、スケート部、野球部、バレー部、卓球部、柔道部、剣道部、空手部、相撲部、水泳部、体操部、自転車部、山岳部

 

 

この23部で体格の測定を行いました。

 

結果

測定値 順位
身長 168,5cm 13/23
体重 55.4 kg 21/23
胸囲 80.9 cm 21/23
比体重 48.0 23/23
上腕囲 24.6 cm 13/23
太腿囲 46.2 cm 19/23

 

比体重体重で身長の値を割って100倍したもの
比胸囲胸囲で身長の値を割って100倍したもの

 

結果を見ると、身長は他の部と比べて中位になっています。これは、弓道は他の身長の大小があまりハンディキャップとならないからと考えられます。

 

胸囲については、早稲田大学で23部中21位、他、同支社大学でも同じように他の部(同志社は31部で測定)と比べて測定値を出したら、31部中25位に当たります。これは、弓道は胸囲の発達が悪いことを示します。

 

弓道が胸を張る運動なので、弓道の練習を行えば胸囲が広くなるように一般に信じられていますが、この結果から見るとそれは間違った見解だと考えられるでしょう。

 

比体重、比胸囲の値から比べても、一般に弓道をおこなう人は中背でやせ形に属するものと言えるでしょう。

 

上腕囲は早稲田大学で13位、同志社大学では31部中17位でした。弓道選手はやせ形であるが、比較的上腕が太いことを物語っています。やはり、弓道選手は上腕三頭筋(力こぶの裏側の筋肉)の発達が良いと考えられるからでしょう。

 

太腿囲は23部中19位で上腕囲に比べて順位が低く、言い換えれば下肢に比べて上肢の発達が良いです。

 

このことから言えることは弓道はあまり顕著な練習効果は示しません。弓道は静的な負荷の運動のため、エネルギー消費も少なく、呼吸循環系への負担も少なく、スポーツマン体形の形成にあまり役には立たないでしょう。

 

しかし、これはあくまで早稲田大学、同志社大学(他にも京都、立命館大学でも行われた)の数十名での測定結果であって、弓道選手全般に共通させることはできません。もっと調査範囲を広げてさらに研究する必要が出てくるでしょう。

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