第18条、第20条角見の事、弦三所に納まるところ

第18条角見の事
真、草、行あり、弦道あけん為なり。

「角見」とは手の内を調えるとき、左の親指の付け根と弓の前竹の角(往昔は前武の幅6分)を互いに見合わすようにするのでこの名があります。

 

「真、草、行」の三字は角見の働きを三つに分け、「真」は弓の角を押しひらく、「草」は親指と人差し指の股と弓の関係、「行」は小指、無名指の締まりを言っています。

 

みな弦道を明けて的中をよくするためであるとの意味です。

第20条弦三所に納まると事
手先の清濁は位の空虚にして師匠の目にも及ばぬ程の濁は必ず弦に顕はるるなり、遠矢四町に達せず、堂の少しかかるは濁有故也。弦袮、弦音、弦拍子三つを毅音と云ふ。

「弦三所に納まること」とは離れて弦がもとに納まるとき、上、下、中と納まるのをよしとし、一度に納まるのはよくありません。この弦の収まり具合によって弦音(つるね)に相違がでてきます。

 

「手先の清濁うんぬん」とは押手の角見の働きの良否は、すなわち師の目にも見えぬ程度のわずかの角見の鈍さは弦音に現われ、弦の納まり具合で弦音がつやのある音か、汚いべしゃっと音になるかが決まります。

 

遠矢が四町に達していた射手や、三十三間を射て堂の通っていた射手が四、五間の差で四町に達せず、縁にかかるときは、弦音に濁りがあるためで、角見(つのみ)が効かないのが原因です。

 

小的を狙うとき、矢が的の周りに散って中らないときも射に濁りがあるときです。

 

「弦ね、弦おと、弦拍子の三つをうんぬん」とは初心者の角見の効かないとき、弦が上部、下部が同時に納まり、音高くなります。くこれを弦音(つるね)といいます。

 

中位の射手の音高きも音が納まり澄んだ感じになります。これを「つるおと」といいます。上級者になると澄んだ音で高くなく、弦音はこれを弦拍子といいます。

 

一説によると、弓返りして納まった後に出る音を弦拍子というときもありますが、これはきわめてかすかな音で静かな場所で引いても聞こえないことがほとんです。

 

本人か近くの者しか聞こえず、よほど角見が効き、残身の弓の納まりよく、手の内がしまらぬと鳴らないものと言われています。

 

現代弓道ではこの弦道と弦音に関する重要性を欠いているのが現状です。上級者でも弦道が一定にならず、弦音も澄まず(音が高くない人はいますが)、弓の関板付近に当たった音がなっている者が多いです。

 

日置流ではこの弦音が高くなく、澄んだ=角見が効き、胴を直なる合理的な射ができていると説明していますが、弦音と矢飛びの関係も説明されています。

 

弓の関板に弦が当たって弓返ると矢飛びの勢い、早さをなくします。単純な話ですが、これは弓師さん、弓の職人ならこの話を知っています。弦音は弓にあたらずに出る音が理に適っています。

 

音としては擬音で例えると弓の関板に弦が当たったときの音は高く「べしゃあぁーん」という音がなります。しかし、これが当たらず、角見が効いた弦音だと「じゃいん」と短く、音高くなく、聞いてて納まりある音に聞こえます。

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