第16、17条手の内十文字の事紅葉重ねの事

第16条手の内十文字のこと
矢を屈たるところ、左の腕、掛、腰、引渡し、この五つ五十なり、又十五十口伝深し掌と号くる事口伝あり。
 
この文章の説明のまとめ

射を行う際に、形の上で十文字(直角をなすこと)をなす箇所を五つ説明していることがわかります。掌は的中、諸種の病癖の元ともなるので、五つの代表として手の内の十文字を加えて個条の名としました。

 

「五つ」の十文字とは矢を番えて弓と矢、取懸をしたとき左の上膊と弦、「掛」とは?の拇指が取り懸けたとき弦と十文字、「腰」とは胴と両腰骨が十文字、「引き渡し」とは、詰め合い以後矢は首と十文字となります。

 

この五つの十文字が完全であり、会の働き正しければ残身は正しく、左右の手は同じ高さ離れて異同なく、胴と十文字をなします。

 

これが十文字を積み重ねて離れた後の十文字であるとの意で十五十、すなわち十文字の後の十文字という意味です。

 

弓道教本では五つの十文字を「五重十文字」と呼んでいます。この言葉の内容はこの日置流目録の中にも記されています。そして、その五重十文字を形成すれば離れた後の残身も自然と十文字となると説明しています。

 

疑問点
五十五口伝深しと記しています。この口伝深しという内容は、「指のそろえ方は地方、流派によって」数々あるとという解釈になると考えられます。事実、昔の弓道の書籍においての掌の説明は数多く記されています。

 

後、弓道講座に、掌は的中、射の癖の元となると説明しています。他の書籍(尾州竹林の書籍)となると、病癖に関わる箇所とは記していないことがわかります。さらに、梅地氏は「掌」に的中と因果関係はないとも説明しています。

 

弓道教本二巻の神永範士も射において、胴体の重心移動を少なくするには、引き分けにより、「矢の線」と「両肩の線」を近づけることを説明しています。

 

さらに、「左の腕」「掛」「腰」「引き渡し」の言葉が正しければ、弓道教本一巻の五十重文字と同様の内容になります。しかし、教本における五十重文字は「適切な弓の引き方になるか」は疑問が数多く残っています。

 


第17条紅葉重ねのこと
掌口伝、手を不撃、弓返り鉾なり能く、弦強くなる、会に達するときは直中胴達決定なり。飛井雅章おきの八雲御さのこと。
 
文章の説明

「掌口伝」は手の内の作り方を口伝によれということで次のごとく作ります。親指と人差し指の間の皮を弓にあて軽くこきあげます。このとき上述の二指の股の中心を前竹の右七分、左三分のところに当てます。
 

そうして掌を弓と十文字にして天文筋を外竹左角に当て、小指親指に近づけて巻き付け、無名指(薬指)を小指にそろえて巻き、親指と無名指(薬指)の間に無理に外竹の側より中指を差し込みます。

 

そうすれば掌はしまりひねりやすく弓の反発力を最大限に生かし、矢飛びよく、弓返り強く、把は低くとも手を打たず、把高き弓を射ても弦の納まりよく、鉾の位置をよく止まります。

 

矢押しがよくなることを射手詞(いてことば)で「弦が強くなる」と言います。「八雲御さ中」とは人の手の美しいのを楓(かえで)に例えられた文があるので、掌を紅葉重ねと名づけられました。

 

この掌がよくでき、技に達するときは中りはもちろん貫徹力も十分備わります。
 
疑問点
まず、「紅葉重ね」を手の内に説明しているのは、浦上範士の書籍のみです。この説明が正しいのかが根拠がわかりません。現に同じ日置流の(日置尾州竹林流)の紅葉重ねは残身でこの言葉をしるされています。さらに、手の内で弓返りがよく、弦強くなると記しています。

 

弦音が向上するかは、手の内ではなく、右肘の位置によって、最大限に矢束をとった会の状態によって体現されると他の書では説明されます。

 

鉾なり良くとも記されており、会における「弓の上部」の状態を指しています。しかし、上部の押す場所以上に的中にかくぁる要素が存在するため、受け入れて良いものか詳しくはわからないでいます。

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