第9、14、15条詰めの事、急雨のこと、朝嵐のこと

第9条つめの事
勝手にあり、矢束縮むること、一寸の開き五部の詰、音輪を用いること

 

「つめのこと」とはゆがけを自然に内へ捻ることを射手詞(射手言葉)でツメというので勝手にありと記した。詰め所が悪いと矢枕が落ちます。

「矢束縮むること」は矢の差がルとき、手首折れるとき矢束を詰めてひかせる。このようなときに次の「一寸の開き、五部の詰」の心得が必要です。

 

すなわち弓を角見にて一寸(約三センチ)強く、押し開くとき、肘を五部強く詰めて離せばわずか詰めた矢尺は矢飛びに影響しません。

 

この一寸(約三センチ)の開きの角見の働きは師の目にも見えないため、昔は弦音で判断していました。そこで弦に鉛をしかけて音輪をしかけて判断の良しあしを決めていました。

 

第14条、急雨の事
勝手にあり、切り癖弱気に用ゆ、一文字かけ金のこと

 

「急雨(きゅうう)のこと」とは、日置流の離れにして軽く、鋭い離れを例えたもので過ぎて後にと思わず、ああよき離れであった、感ずるごときを言います。求めて放ってはいけないという意味です。

 

「剪癖、離れ弱き」とは文字とおりの意味で、剪癖とは放つに及んで満ちて離れず、力を持って引き切る癖(相当年数修行した射手もこの癖を持つものが多い、注意すべき)、つけ離れ、弛み、弱き離れなど皆勝手の病であります。

 

これを治するのも直接は勝手(かって)によるゆえ「勝手にあり」と前置きしたのです。勝手肘尻に力を入れ、手先に張った糸を緩めることなく、肘先で後のものを付くごとく放つを修行すると以上の病癖は治るものです。

 

第15条、朝嵐のこと
勝手にあり、肘よりゆがけの法に癖あるを用ゆ、日風呂空の指に口伝。

 

「勝手にあり」とは、取り懸けに関する事柄であるのかくいったので、「肘よりゆがけの方に癖あるを用ゆ」とは文字通りの意味、「火風空の指」とは中指、人差し指、親指のことで、取り懸け様の口伝であります。

 

指先のしがむもの、離れに悪い癖のあるもの、射流しの際などに用いることであります。その方法は空(親指)はそらし、風(中指)は火(人差し)に添えるのみとし、火の指は軽く親指を押すのです。

 

しかし、これは実際は軽すぎて心にかかり、返って指先に力が入りやすいもので、未熟な射手が試みることは早気の生じやすい危険があります。

 

初心者で離れで求めるのはなく、引き分けで大きく、押し開くことを考えて稽古を行うことが良いでしょう。

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